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貯めたポイントを応援や支援に。『Tポイント募金』

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企画会社CCCがこれまで手がけてきた企画の数々。

そんな一つひとつの企画の裏側に隠された、一人のアイデアがやがて事業へと成長するまでのストーリーに光を当てお伝えする「#キカクノキッカケ」。

今回は、Tポイント募金の運営をされている安藤さんのインタビューをお届けします!

今回のキカク人

安藤 舞 さん

2004年中途入社。CS業務に携わった後、広報の業務に従事。TSUTAYA事業やコーポレートの広報を経験し、現在はCCCマーケティングの広報を担当する。

企画会社の広報は楽しい。

――CCC入社から現在までの経緯を教えてください。

前の会社を辞めて転職活動をしている時に、当時のTSUTAYA onlineの「楽しいことに用がある。」というコーポレートメッセージに出会い、私も「楽しいことに用がある!」と共感して入社を決めました。それからTSUTAYA onlineやその後のTSUTAYA事業やコーポレートの広報、そしてCCCマーケティングで広報を行ってきました。元々広報にはあまり興味がなかったのですが、縁があってこれまでずっと広報をやってきました。

――元々広報に興味がなかったということですが、やってみていかがでしたか?
広報の仕事は会社と社会と生活者の間に立って、会社が世の中に生み出していくものをきちんと伝えていくということと、世の中が会社をどのように捉えているかを社内にフィードバックしていくというのが大きな仕事です。CCCは企画会社を名乗っており、色んなことを世の中に生み出していく会社なので、そういった意味ではCCCの広報の仕事は楽しいと思います。しかし、広報と言うと「キラキラしていて華やか」思われがちですが、実際は大変なことが9割で残りの1割が楽しいという感じです(笑)。

生活者の方々のご要望がきっかけ

――今回の企画のきっかけはなんだったんでしょうか?

震災が起こる1年前の2010年にTポイント募金はスタートしたのですが、きっかけは「自分が貯めたポイントを自分のために使うのではなく、誰かのために使いたいので、寄付ができるサービスを始めてほしい」という生活者の方からの実際のご要望でした。

当時ポイントで寄付ができるサービスをしているところはほとんどありませんでしたが、たくさんの方にサービスをご利用いただいているCCCとしても社会のためになることをしていくことが必要だということで、サービスがスタートしました。当時は自分で貯めたポイントを寄付するという感覚はあまり一般的ではなかったので、私たちも「本当に寄付が集まるのか?」と心配していました。

実際にサービスを始めてみても、やはり寄付文化は日本にはなかなか根付いてなく、日頃から誰かのために寄付をしようと考えている方は多くなかったです。しかし、自然災害などが発生した時にニュース報道などを見て、自分達にも何かできることはないかと思い、募金に繋がるというケースは多くありました。

そうして生まれたキカク『Tポイント募金』

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Tポイント募金はお客様がお持ちのTポイントを使った募金の仕組み。みなさまからお預かりしたポイントが「1ポイント=1円」に換算されて寄付される。災害が起こった時の緊急募金や、Tサイトに掲載してある団体への募金が可能。

東日本大震災の際は、緊急募金とは別に「Tカード提示で被災地の子どもたちに笑顔を。」というプロジェクトで寄付金で児童館を建てた。

Tサイト:Tサイト

キカクノキッカケ:震災から10年。Tポイントが世の中にできることを改めて考える - CCC inside

大きなインフラになれている実感

――企画を進める上でどのようなところにやりがいを感じますか?

2011年の東日本大震災が起きた際には、多くのT会員さまのご支援により、1.7億ポイントの募金が集まりました。特に東北から遠いところに住んでいる方々から「自分達は何もできないけれど何かしたい」という想いや「自分が貯めたTポイントを被災地の皆様のために使ってほしい」という声が本当に多く、そうして頂いた募金を実際に被災地の方々にお届けできたというのが、Tポイント募金の可能性を感じたポイントです。すごく大きなインフラになれているという実感がありました。

また、この時の緊急募金は震災の翌日に立ち上がりました。私たち自身が、すぐに何かをしなければいけないという使命がありました。実際にTポイント募金の立ち上げ対応をするサイトやシステムの担当者の皆さんは、本人たちも地震による不安や動揺がある中にも関わらず、すごい勢いで対応してくれたのは、CCCらしいチームワークだと感じました。

Tポイントであれば支援や応援がより気軽にできる。

――東日本大震災の支援を経てどのようなことが変わりましたか?

お客様が支援をしたいと思われる気持ちが集結すると、こんなにも多くのポイントを支援いただける、ということを東日本大震災で実感しました。そうであればもっと色んな領域や切り口でもやっていこうということで、別のプロジェクトでもT会員の皆様からポイントを支援していただいて子どもたちの遊び場や児童館を作る取り組みや、地域を応援する支援型のTカードの発行などを行っています。

様々なプロジェクトを行いながら感じることとしては、「Tポイントは気軽に応援や支援ができるという価値がある存在」なんだなということで、やはり実際のお金よりもポイントの方が心理的なハードルが低く支援しやすくなるようですね。

強い想いがあれば実現する。

――CCCらしいと感じることはどんなことですか?

一つは先述したように、Tポイント募金に関わらず、ある事象が起きた時に一致団結してスピード感を持ってやるところがCCCらしいなと思います。もう一つは、「これはCCCがやるべきことだ!」という強い想いを持って臨めば、否定せずにやらせてくれるところだと思います。

私自身の経験で言うと、東日本大震災以降、CCCの様々な部署の人たちが、それぞれ色んな地域の人たちと一緒に社会的なプロジェクトをやっていて、私はそれらの活動を一冊の本にしたいと思いました。映像でも良いのではないかという話もあったのですが、やはり「手元で見られる」というのが重要だと思い、本にこだわって2021年6月にCCCの社会的な活動をまとめたSOCIAL&LOCAL という本を出版しました。いきなり「本を出したい」と言われても何を言ってるんだという感じですが、その重要性をしっかりと伝えることで、形にすることが叶いました。

――これからやっていきたいことはありますか?

CCCは7,000万人の会員の皆様からデータをお預かりして、そのデータをもとにより良い商品やサービスに繋がるよう、TSUTAYAやTポイント提携先をはじめとした企業の皆様に対するマーケティングやコンサルティングなどを行っています。しかし、これからはお預かりしたデータを地域や社会課題の解決など持続可能な社会に貢献できるよう、社会に還元することでさらに価値を発揮していくと考えています。現在も地域の方々と色んな取り組みをしていますが、今後はもっと社会と向き合ってCCCが持っているアセットの価値を広めていけたらいいなと思っています。 

mk.ccc.co.jp