CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

様々な価値観に応えられる、新しい働き方の推進

f:id:ccc2023:20220124110900j:plain

CCCで多様な働き方をしている社員にインタビューし、CCCならではの企業文化や働き方を掘り下げていく 「#CCCの働き方」

今回は、女性の働き方や、経営ならではの視点で見たCCCなどについて、CCCマーケティング株式会社 取締役の彦坂さんにインタビューしました。

プロフィール

彦坂 理枝子 さん

1997年 新卒入社。TSUTAYA店舗や部長秘書、POS管理担当など様々な仕事を経験し、4年目から10年間出店管理業務に従事。その後Tポイント・ジャパン(以下、TPJ)で、アライアンス様へのポイントサービス導入、システムの開発運営、レコメンド企画、顧客情報管理委員会の運営などを経て、現在はCCCマーケティング(以下、CCCMK)の取締役として人事総務とレコメンド企画推進、事業開発部門の管掌を行う。

CCC入社から入社後

――就活はどのようにされていましたか?

就職氷河期だったこともあり、広く機会を持とうと業界を狭めずに受けていました。その中で、就活の軸としては「顧客が見える仕事」というのがあり、リテール業界中心に見ていました。お客さまにモノやサービスを直接届けるようなことに興味がありました。

――CCCとの出会いを教えてください。

当時はハガキで企業に資料請求する時代でしたが、就職情報誌でCCCが複数ページにわたって紹介されていて、それを見たのがきっかけでした。CCCはベンチャーとしてTSUTAYAだけでなく、衛星放送へのチャレンジなども視野にあり、今後に魅力を感じたというのもありましたが、元々映画も好きで、エンタメの領域でも顧客が見える仕事があるんだとCCCに興味を持ちました。当時はまだ総合職や一般職という区別もありましたが、CCCではそういった区別はなく、広く活躍の場がありそうなのと、カジュアルで自由な雰囲気も魅力に感じていました。人事の人や集まってきた同期も活発で溌溂としていて、そこにも惹かれました。

――入社前の研修などはありましたか?

座学的な研修はなく、手を挙げた人は企画立案に携わっていました。私はTSUTAYA三軒茶屋店のオープン前準備のミッションをやらせていただきました。「オープン前の先行入会の企画をする」ということで、近所の公園に入会場所を設置して、申込みしていただいたお客さまに風船を配るなどしていました。内定者にも企画立案やその実行を任せてくれました。

――入社後のキャリアパスを教えてください。

入社後の最初の配属は、TSUTAYA恵比寿ガーデンプレイス店(閉店)で、その後4か月で異動になり、大阪でPOS導入チームの担当になりました。その後も部長秘書や社内グループウエアの開発運用など、短期のジョブローテーションで色んな仕事を担当した3年間でした。4年目でTSUTAYA店舗の出店を推進・支援する部門に異動になり、そこから10年ほど出店に関連する業務に携わっていました。その過程でTSUTAYAの様々な変化を見てきました。10年で800店舗くらいの出店があったので、当時はどこか地名を言われたら、TSUTAYAのお店があるかどうかわかりました(笑)。

また、業務を効率化していくために、出店から閉店まで、店舗のマスタ情報を管理するツール開発など、様々な導入ツールも作っていきました。キャリアを考える時に、「自ら次のチャンスを掴みに行く」という考え方もありますがが、私の場合はとにかく目の前のことを全力でやっていったら、次の道が見えてくると思っています。出店管理業務を通じて、0から業務を整備していった経験が、今の私のキャリアの軸になっていると思います。

 マネージャーの仕事はコントロールすることではない。

――リーダーになり大変だったことはどんなことですか?

7年目で出店管理チームのリーダーになりましたが、今思えば、最初はリーダーという役割を、頭ではわかっていても発揮できていなかったと思います。プレイヤーとしての自負があったため、プレイヤーの目線で同じように相手に求めてしまうことが多く、自分中心で考えて物事を進めようとして上手くいきませんでした。その経験を通じて、チームで成果をだすのだから、自分だけでなく、誰でもその業務をできるように、考え方ややり方を整理して、可視化しなければいけないと考えを改めました。

マネジメントというのは、みんなが自走できるように環境を整備したり、メンバーそれぞれに対して少しだけストレッチした目標を設定したりすることなのだと気付きました。それをやりつづけた結果、マネジメントする人数が増えても対応できるようになりました。

――TPJに移ってからはどうでしたか?

1年目はTSUTAYA側のIT業務を兼務していたこともあり大変だったのですが、異動後の3年間は色々もがきながらやっていて、4年目にサービス推進のユニットリーダーになりました。ご契約いただくアライアンス企業様も多く、出店管理の頃と同じように、アライアンス企業様がサービスインする際のプロジェクトマネジメントを、誰でも業務ができるように仕事の仕方や考え方、方針やルールなどを作っていきました。TSUTAYAの出店もそうでしたが、企業様と共同で形を作り上げていく過程は、厳しいこともありましたが、楽しくやりがいがありました。

その後、ITやレコメンド企画推進、顧客情報管理委員会など複数の部門を管掌するようになり、また役割と働き方が変わりました。それまでの仕事はプレーヤーとしての経験があり、細部まで理解している業務の統括を行っていましたが、自分ではやったことがなく実務レベルまではわからないという領域も、管掌していくようになりました。全体として大切な概念や向かうべき方向性など、大局を見ながらものごとを大きく動かす判断をしていく必要がある。役割が変わることで戸惑うこともありましたが、それまでに色んな部門の人たちとコミュニケーションが取れる関係性を作ってきていたので、わからない時は教えてと言える。助けてくれる人が沢山いる環境でいつも感謝しています。

――その後人事総務の管掌になりましたがそこからはどうですか?

人事の管掌といっても、人事リーダーも兼ねているので、人事の役割や業務を学ぶことからスタートしました。これまでの仕事もそうでしたが、最初は全体像や課題感を掴むために、目の前の仕事を進めながら、業務の構造や流れを把握し、今後どうしていくのかを組み立てていきました。また、ちょうどコロナの感染が増えてきた時期と重なり、「働き方」がよりフィーチャーされてきていたので、安全対策はもちろん、働き方をどうアップデートしていくのか、正解や答えはないので、そこには意思しかないと信念を持って取り組んできました。

ここ数年で、TPJやCCCMKを含むMKグループとしてもミッションの再設定をしたり、次に向けてのアクションをしていっています。「UNIQUE DATA, SMALL HAPPY.」というミッションのもと、データを使ってどう世の中に貢献していくのか。自分自身だけでなく、目指す方向を共感する社員の人たちと一緒により良くしていきたい。そんな思いを持って、同じく管掌している事業開発の分野や事業全体でも、バックアップしながらリードしていきたいし、活躍する人を増やしていきたい。会社は人の集合体ですから。

f:id:ccc2023:20220124110916j:plain

自由は自立と自律の上で成り立つ。

――CCCは働く女性にとってどんな会社だと思いますか?

女性はライフイベントによって仕事から離れる時期もありますが、コロナ前から在宅や時短で仕事することもできるし、まわりも理解があるので、働きやすい環境は整っていると思います。その時々で「何を大事にして、どう働きたいか」色んな選択肢があるので、たとえ一時的に離れても、戻ってきてキャリア形成はできますし、意志のある人の各々の価値観に応えられるのではと思います。男性の育休取得も少しずつですが増えてきていますし、人事的にもまだまだ支援できることがあるなと思っています。

――女性管理職がまだまだ少ないことについてはどう考えますか。

CCCMKグループでは女性管理職比率は15%程度で、まだまだ少ないのが現状です。もっと女性の管理職がいてもいいと思っている一方で、リーダーを目指したいと思っている女性が沢山いるかというと、そうでもないという現状もあります。人事の私としては、積極的に機会を増やしていきたいですし、女性のみなさんも、機会が目の前にあればぜひチャレンジしていただきたいです。一歩踏み出すことで見えてくる世界は違ってくると思います。あとは孤独になりがちな女性リーダーをフォローすることもしていきたいですね。

――CCCはどんな働き方ができる会社だと思いますか?

働き方の価値観が変わるなか、現在CCCMKでは「ハイブリッドワーク」を方針としています。一人ひとりが働き方・働く場所を日々選択できる働き方を目指して、これからも制度面を含め、より働きやすい会社にしていきたい、それができる会社だと思っています。ただ、そのためには社員一人一人が自律して仕事を進めることも必要です。自由に働くというのは自立と自律があってこそ。その両輪ができるよう進めていきたいと思います。

多様な価値観を持つ生き方に関する考え方の中の一つに働き方があると思っているので、仕事と生活の境界線も次第になくなっていくのではないかなと思っています。社員一人一人の価値を高めていけるよう、仲間と同じ方向を向いて、引き続き頑張っていきたいです。