※この記事は2019年時点に書かれたものです。
- プロフィール
- 経験を培って、海外出店という新たなチャレンジへ。
- この仲間とだから、やる価値がある。
- 最高の体験を提供するために、お客様の気分になる。
- 全てが初めてのこと。常にある健全な恐怖や不安。
- わたしが創る未来のライフスタイル
プロフィール
大河内 晋吾さん 株式会社 蔦屋書店 中国事業本部 蔦屋書店企画
2006年新卒入社。入社後はTSUTAYA TOKYO ROPPONGIでBOOKを担当。TSUTAYA FC事業九州支店にて音楽バイヤー2年、スーパーバイザーに2年間従事。事業人事を2年間担当した後、海外事業の立ち上げプロジェクトに応募(社内公募制度)し、台湾子会社へ出向。その後、二子玉川 蔦屋家電出店プロジェクトのBOOK責任者へ抜擢され、マネジメントを経験。2016年4月から二子玉川 蔦屋家電の店長を務める。現在は蔦屋書店の中国出店1号店のプロジェクトリーダーを任されている。
経験を培って、海外出店という新たなチャレンジへ。
中国出店に活かすことができている経験、それはこれまで様々な仕事を任せてもらえたことから得た、当事者意識です。TSUTAYAの加盟企業様と消費者とを結びつけるビジネス経験はすごく貴重でした。
フランチャイズ(FC)事業には、店舗を利用してくれるお客様と、TSUTAYAの店舗を運営してくれるFC加盟企業様の両方が存在します。TSUTAYAに来てくれるお客様に最高の体験をしてもらうための企画をたくさん作り、加盟企業様と一緒になって実行する。結果として、お客様が集まり、店舗も儲かって加盟企業様もHAPPYになる。そんな経験をさせてもらいました。
台湾への出向では、異国、異文化での0→1体験。日本の常識は通じず、日本での価値基盤である、システム、会員、店舗網、全てがない状況でした。意識したのは、小さな組織でとにかくすべてやりきること。人事も経理も法務も出店もポイント営業も新規アイテムの開発も、全部自分たちで行いました。
二子玉川 蔦屋家電では、今までプレイヤーだった私が、チームをまとめるマネジメントを経験し、収益化という大きな目標に向かい、経営陣と連携し顧客価値を上げるための企画作りにチャレンジしました。
この仲間とだから、やる価値がある。
最初に中国出店の話を聞いた時は驚きましたし、海外で行う事業の難しさも分かっていたので、正直あまり乗り気ではありませんでした。TSUTAYAも蔦屋書店も日本国内に基盤がある事業。システムはもちろん国内向けだし、Tカードの会員基盤もほぼ日本人。蔦屋書店のブランド力は高まっているが、本当に海外の競合店やEC中心の世界で勝てるのか?という想いが強かったです。
しかし、プロジェクトメンバーと話をしていく中で、「近い将来、世界一のマーケットになるであろう中国で成功することが、CCCの未来を作ることになる。このプロジェクトは、是が非でもやらなければならない大義である」と熱く語ってくれる仲間がいて、こういう人たちと一緒ならできる、プロジェクトをやる価値があると感じるようになっていきました。
最高の体験を提供するために、お客様の気分になる。
今一番仕事として時間を割いているのは、杭州(出店地)のお客様の気分になって、 どのような空間で、どんな風に時間が流れていて、どのような商品が置いてあって、どういうサービスが嬉しいのかを探り、 それを提供するためにハードルをどんどん取り除いていくことです。
現地に行ってアンケートを取ったり、加盟企業様とONもOFFもコミュニケーションを取ったり、 日本でコンテンツを探したりする過程は、大変なこともいろいろありますが、楽しいですね。
全てが初めてのこと。常にある健全な恐怖や不安。
プロジェクトを進めていく上で、日本で培ってきたコンシェルジュの力をそのまま中国に移行することのできない難しさを痛感しています。
蔦屋書店は“旅”や“食”など、ライフスタイルに沿った提案をするために、書棚に文脈を作っています。“この本の横に、この本が置かれている“という発見と驚き。それを中国でも提供するためには、「蔦屋書店のコンシェルジュ」を知らない中国人のスタッフを採用し、育てていく必要があります。
中国のマーケットを分析していると、日本以上にEC化された市場で、リアル店舗の売上げが芳しくないことがわかります。そんな中で、本当に自分たちが顧客価値のある店舗を作れるのかという葛藤がある。全事象が初めてで、任せられている範囲も今まで以上に幅広いので、プロジェクトを成功させられるのか?という恐怖や不安は常にありますね。
わたしが創る未来のライフスタイル
CCCで面白いなと思うのは、同じ仕事をしたとしても、長くて2年。2年くらい経ったら、次のチャレンジができるということ。一緒にいて気持ちの良い人たちと毎年違うプロジェクトを追いかけているのは、スタートアップに近い感覚です。そのペースが私自身に合っていて、楽しんでいるという感じなんです。
会社の未来を作るために今の仕事をやっているんだという実感がある。プロジェクトを成功させることが今は何よりも大事。CCCの信用やブランドがあるからこそ、こんなに大きな規模での事業の立ち上げの経験ができると思っています。目の前にあるミッションに全力で取り組めば、次の道は自然に開ける。お客様の喜ぶこと、顧客価値を起点に仕事ができる、それが私のやりがいに繋がっています。