CCCは「カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー」として、地方自治体や地域企業と共に、地域の課題解決に繋がる公共サービス事業の領域に注力しています。関係する地域は日本全国に広がっています。そのため、日本の地域課題の解決に参画したいという意志のある人材を募集しています。
今回は、全国各地で当社が関わる公共サービス事業に、企画初期段階の施設整備計画やコンセプトの策定支援から、開館後の施設の運営、イベントの開催などを多く手掛けてきた中堅社員の二人に、公共サービス事業の特徴や、やりがい、CCCならではの強みなどについて深堀りしました。
プロフィール
CCC入社のきっかけ
――まずは、お二人がCCCに入社したきっかけを教えてください!
組谷:
学生時代にずっと野球に没頭しており、所謂体育会系な入社です(笑)。先輩がCCCにいらっしゃったことと、自分のやりがいを基軸に考えたときに、もともと音楽も好きで、フェス興行にも興味があったことから、エンタテインメントを事業として行っているCCCを選びました。
山本:
大学で建築を専攻していたのですが、就活のタイミングでちょうど「代官山 蔦屋書店」の立ち上げが行われていたことがきっかけです。最終コンペには有名な建築家の方々も多く名を連ねており、そのような建築業界、デザイン業界の第一線で活躍する方々と一緒に場を創り上げていくことにチャレンジしたいと思い、CCCを志望しました。
CCCが手掛ける公共サービス事業とは
――CCCが手掛ける公共サービス事業で働くことの特色は何でしょうか?
組谷:
指定管理者制度のもと、各行政・自治体から指定管理料をお預かりして公共施設の運営をしています。当然のことですが、民間企業でありながら税金をお預かりしている事業のため非常に責任の大きな仕事です。
また、市民サービスを向上させることも行政から求められているので、CCCの企画力が問われる事業です。
山本:
民間企業では事業成長や事業性の確保が重要ですが、公共サービス事業においては“地域のため”という視点が大切です。CCCの「蔦屋書店」や「T-SITE」といった施設を企画する力を活かしながら、一市民として地域の課題を自分事化し、街に入り込んで地域の課題に応える仕事ができること、また公共サービス事業だからこそ、全国を範囲として各地域にサービスをご提案する事業に参入できるのも大きな特徴だと思います。
――“街に入り込んで仕事をする”とは具体的にどのような取り組みでしょうか?
組谷:
単に施設を運営するだけでなく、実際に街に出て、住民の方々とお会いし「地域の課題は何なのか?どうすれば課題を解決できるのか?」ということを日々考えながらイベントの企画・運営を行っています。地域住民の『活動の場』として、より魅力的な施設に磨き上げていくことを重視しています。
また一昨年度より、弊社が指定管理業務を担っている地域にて、タウンマネジメントという動きも始めました。施設の運営とは別の切り口での課題解決アプローチをおこない、たとえば「シャッター商店街を盛り上げたい」や「お祭りの集客を高めたい」など地域が抱える課題に対して、CCCが企画会社として参画し、企画提案や運営支援などを行っています。街全体のコンシェルジュのように、CCCグループのリソースを活用しながら、地域のお困りごとに突破口を開く、そんな存在でありたいと思います。
山本:
加えて、他社にはあまり見られない特色として、立ち上げの前段階からプロジェクトリーダーが各地域に移住し、地域住民目線で企画を進める点が挙げられます。地域住民の一人としてプロジェクトを進行するために、約1年間で「友達100人」を合言葉に、多くのイベントに参加するなどして関係人口を増やしていきます。そうすることで、開館後にも「今、こんなことに困っているんだよね」と気軽に相談していただける信頼関係の土壌を構築しています。
――CCCの公共サービス事業だからこその具体的な強みは何でしょうか?
山本:
現在、“企画の川上”の部署で仕事をする中で、CCCの強みは“場を作るところ”から関わらせていただけることだと感じています。また、マーケティングからデザインまで、CCCグループの総合力を発揮して、一気通貫でプロジェクトをスピーディーに進行できるのも大きな強みだと思います。
組谷:
ベーシックな価値としてBOOK & CAFEが併設されることも大きな魅力になっています。「周南市立徳山駅前図書館」の年次利用者アンケートでも2人に1人以上の方が施設の利用目的にBOOK & CAFE と回答されています。特に人口減少や地域活性化の課題を抱える街におけるBOOK & CAFE の出店は住民の皆様に大変喜んでいただけると同時に、施設全体の魅力を高め、地域の賑わいを生み出すきっかけとして機能しています。
――公共サービス事業における「立ち上げ」の大変さや、やりがいは何でしょうか?
山本:
CCC初の公共サービス事業である「武雄市図書館」のリニューアルオープンに向けたプロジェクトでは、私一人が先行して現地に移住しました。1年目ということもあり、とにかくがむしゃらに働いていたことを覚えています(笑)。スケジュールも厳しい中で、精神的にも体力的にも大変でしたが、街一丸となって取り組めたことが大きな心の支えになりました。その時地域の方々から頂いた炊き出しの味は今でも忘れられません。
またご来館いただいた利用者様から「自分が住んでいる街にこんなすごい施設ができるなんて、子どもたちにとっても最高です」とお言葉をいただけたときは、“誰かのために仕事をする”やりがいの大きさを実感しました。
組谷:
大変なことも多々ありますが、そこから得られるやりがいはとても大きいです。私が担当した「多賀城市立図書館」は、「3.11の津波で大きな被害のあった街に、地域の皆様が集える「家」をコンセプトにした施設を作る」という社会的にも大きなテーマで、仕事に取り組ませていただきました。
なかでもイベント事業では、本からの学びをアウトプットする機会を創出したいと考え、多賀城市や仙台市などで市民、行政の多くの方々にお会いし、ヒアリングを重ねました。そのなかで、イベントで仲良くなった花屋の店主のお子さんが、私の子どもと同じ幼稚園に通っていたなど、仕事という垣根を超えた“街の交友関係”が生まれることも、私や家族にとっても非常に得難い経験で、大きなやりがいだと感じます。
――お二人が思う、 CCCの公共サービス事業が目指す姿とは?
組谷:
一昨年より「選べる未来をみんなでつくる」という事業ビジョンを掲げています。地域での出会いを通じ、新たな価値観を醸成することで、多様性を持った企画の創出に進みはじめています。例えば、地元で愛されてきた公民館をリノベーションするなど、新しく施設を建てるだけではなく、幅広い選択肢で地域に根差した企画を実現していきたいと考えています。また働くメンバーも、公共サービス事業で培った経験や企画力、人脈をもとに、人生の選択肢を増やし全国で活躍する人材になっていただければと思います。
山本:
図書館から始まったCCCの公共サービス事業ですが、これまでのナレッジを活かし、地域の課題やニーズに合わせて、図書館という形以外にも、公民館や子育て支援施設など、その地域に最も適した新たなカタチの公共サービス事業にもスケールしていきたいと考えています。
未来の仲間へ
――最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします!
組谷:
大なり小なり、一つのことに対して、何かこだわれる、誰にも譲れない探求心を持ってお仕事ができる環境だと思います。年齢問わず、バイタリティを持った方とご一緒できるのを楽しみにしています。
山本:
企画段階から開館後の運営までを決められた時間軸で取り組むため、短期間で多くの経験を積むことができます。また一人に与えられる役割も幅広く、これまでのご自身のキャリアや仕事内容で壁を作らず、積極的になんでも取り組めることも魅力の一つです。また責任の大きな仕事ではありますが、街のニーズに合わせてどんな企画ができるか、フラットに考えて、楽しみながら一緒にお仕事ができればと思います。