CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

ビッグデータを使って、コロナ禍の日常生活を少しでも便利に

f:id:kwnbttt:20210928135813j:plain

※この記事は、2021年6月時点の情報を掲載しています。

 

企画会社CCCがこれまで手がけてきた企画の数々。

そんな一つひとつの企画の裏側に隠された「一人のアイデアがやがて事業へと成長するまでのストーリー」に光を当て、お伝えする「#キカクノキッカケ」。

今回は、コロナ禍の社会にデータ活用で貢献する、「時間帯別混雑状況配信サービス」を企画した山本さんのインタビューをお届けします!

 

今回のキカク人

山本 卓也さん

大学卒業後、花屋へ就職。その後、外資系コンサルティング会社を経てCCCへ入社。入社後は「Tポイント事業」の立ち上げに従事。現在はデータ分析部門を統括するマネージャーを務める。

現実との折り合いの中で見つけた「データ分析」という仕事

――山本さんは新卒で花屋さんに就職されたそうですが、そこからCCC入社までの経緯を教えてください。

もともと大学時代は農学部で、リンドウについて研究していたり、花卉園芸部に入っていたり、花に対する熱量がかなり高かったんですよ。それで花屋に就職しました。入社後は店舗配属を望んでいたんですが、ある日の研修で同期の中で唯一僕だけブーケが作れなくて(笑)。結果、僕の店舗配属の希望はかなわず、データベースマーケティング部に配属されました。

配属の希望は叶わなかったとはいえ憧れの花屋に就職することはできたのですが、いざ仕事をしてみると好きだけではやっていけないなと感じるようになって。もっと創造性のあるものに人生をかけていきたいという思いが次第に強くなっていきました。それで、花屋からコンサルティングの会社に移ったのですが、そこはそこで厳しい世界で。結局、僕の中での歩み寄りというか、大学時代に統計を学んでいたことや花屋でのデータベースマーケティングの経験もあったため、「自分の得意な領域でこの先も続けていける仕事」として改めてやっていきたいと考えたのがデータ分析でした。

そんな時、たまたま知人から「CCCでデータ分析部門を立ち上げるから一緒にやらないか」と声をかけてもらったことをきっかけに入社を決めました。そこから早や数十年ってところです。あの時、ブーケを作れていたら人生また違ったんじゃないかと思いますね。

データを使って世の中に何かできないか

――理想と現実の間で「データ分析」を軸にキャリアを歩むことを決断し、これまでCCCでも様々な企画をされてきた山本さんですが、今回のサービスを企画する経緯について教えてください。

新型コロナウイルスが日本でも広まり始めていた頃、「今だからこそT会員や世の中に対して、うちのデータを活用して貢献すべきタイミングじゃないのか」「各々ができることを見つけて持ち寄ってみないか」と社内のみんなで話し合いが始まって。

僕らはデータ分析を専門とするチームなので、データを使って世の中に何かできないかという話になりました。その中で、個人情報は出せないけど、どういうふうに会員が動いているかリアルタイムで情報提供できるよねって話が出て。その情報を見て、稼働が少ない時間に合わせてリアル店舗に買い物に来てもらえれば、お客さまも安心できるんじゃないか、という非常にシンプルなところから企画が始まりました。

すぐに企画をいくつかのTポイントのアライアンス企業様に提案しに行ったのですが、先方とのやりとりの中で、こういうデータを公表することは企業様にとってすごくハードルが高いことに気付かされました。「すぐ近くにある競合がそういう情報知るのってまずいんだよね」と泣く泣く企画を断られた企業様も正直ありました。そんな中で、顧客価値を追求し、そういった情報を顧客にどんどん提供していきたいと、ある企業様から合意をいただくことができました。

そうして生まれたキカク

お店の時間帯別混雑度をスマホアプリからチェックできるサービス。アプリ内で利用店舗名を入力すると、曜日別に1時間ごとの混雑状況を無料で確認することができる。混雑状況には、T会員による前週同曜日の店舗利用データが活用されている。

f:id:CCC_RECRUTING:20210610200518j:plain

「世の中の役に立ちたい」チームの熱い思い

――この企画に対して、山本さんはどんな思いを抱いていましたか。

今回の企画は、データを直接お客さまへの顧客価値として提供できたもので、こうやって広く社会のために貢献できていることはとても嬉しく思います。

開発メンバーの熱意も印象的でしたね。こういったツールって一般的には検証してOKもらってテストを行ってと、工程としては慎重に進めなければならないんですね。今回はそこをスピーディーに済ませていくのが難しい部分でした。特に企画時は、コロナ禍でリモートワークがメインになっていたので、オンラインでの意思疎通が障壁で、今よりも不慣れな状況だったので苦戦しました。その中でもチームのメンバーたちは、今こそ自分たちが役に立つんだ!と立ち上がってくれて、その姿勢はとても印象的でした。

自らの考えを堂々と言える、任せてもらえる。

――最後に、山本さんが感じるCCCの魅力について教えてください。

CCCのように、自分の主張ができるというのは、レアな会社だなと思います。新卒で入社すると気付かないかもしれませんが、自分は中途入社だからこそよりその部分を強く感じていますね。「自分はこう考えています」とか、「自分はこういったことをしたい」ということを堂々と主張して、それを自分でできる、任せてもらえるところはCCCの魅力だと思います。会社の外に行かなくても、社内の違う場所で自らがチャレンジしてみたいことに挑戦できる、そんな機会がたくさんあるのがCCCのいいところだと思います。