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「とにかくバッターボックスに入る」入社16年目・ベテランマーケターのぶれない軸とは

CCCに長年所属している社員の経験や想いにフォーカスを当ててお伝えする「#先輩社員の足跡」。  

今回の先輩社員は、CCCマーケティング株式会社でクライアント企業様に対してマーケティング支援のご提案・実施をされている戸田貴之さんです!プラットフォーム事業、マーケティング事業のどちらも経験された戸田さんならではの仕事への向き合い方や価値観、企画のポイントをお伝えします。 

今回の先輩社員 

戸田貴之さん 

2006年新卒入社。 

店舗勤務を経てTSUTAYAのフランチャイズ本部にてレンタルのバイヤー(以下BY)、スーパーバイザー(以下SV)を経て、中四国エリアにて商品の企画や新規事業の立ち上げを牽引した後、現在は福岡を拠点に、データを用いてクライアントのマーケティングのサポートに従事している。 

入社したきっかけ 

――入社の理由を教えてください。 

就活時はファッション、美容、音楽の3つの業種に絞っていました。当時CCCについてほとんど何も知らなかったのですが、TSUTAYAをやっている会社ということで、軸の一つである音楽と関係する点で興味を持ちました。最終的に、就活の軸であった3業種それぞれで内定をもらいましたが、CCCに決めた理由は『人』。面接のとき色々な社員さんと話をしましたが、若くてエネルギッシュで、よそでは何言ってんだと一蹴されそうな青臭い夢を語る、とにかく楽しそうに仕事をしている人が多かったのが印象に残っています。この会社、面白そうだなと感じて、入社を決めました。 

――実際に入社してみてどうでしたか? 

選考時に感じた通りで、やっぱり面白い人が多い。僕はとにかく行動して、わからなかったらすぐに人に聞くタイプなのですが、うちの会社は聞いたらちゃんとレスポンスを返してくれる人ばかりです。年次や部署関係なく一歩自分が近づけばみんなフラットに返してくれる。あとは、同じことをずっとできない性格なので、声をあげれば前例のあるなしや経験年数、年齢など関係なく、どんどん新しい仕事や企画に挑戦させてくれる社風はすごく自分に合っていると感じます。 

CCC仕事遍歴 

――今までの経歴を教えてください。 

入社後半年間は関西の店舗で音楽/映画の物販を担当し、その後はTSUTAYAのフランチャイズ本部にてBYとして店舗の映像レンタル商品の発注や売場企画を行っていました。その後はSVとして店舗全体の売上・利益の向上を担う仕事を経た後、中四国エリア全体の商品の企画や新規事業の立ち上げを行っていました。現在は福岡を拠点に、データを用いてクライアントのマーケティングのサポートを行っています。 

一番大変だった仕事 

――いままでで一番大変だった仕事はなんですか? 

入社半年後に突然BYになったときですね。社会人経験も店舗の経験も半年しかない僕が、突然10年以上も経験のある店長さんたちを相手に提案や指導をする立場になってしまったんです。何を言ってもまるで説得力がない状態(笑)。経験値では、どんなに僕が勉強しても付け焼刃の知識なので、かなうわけがない。では、僕が提供できるものはないか?と考えてたどりついたのが、データです。彼らは自分のお店のプロだけど、逆に言えば自分のお店以外のことはわからない。だから一生懸命データと向き合い、他のお店や顧客を分析して提案を持っていくようにしました。本当に大変な時期だったのですが、今やっている仕事にも繋がる、僕の原点になっている大事な経験です。 

一番やりがいを感じた仕事 

――いままでで一番やりがいや達成感を感じた仕事はなんですか? 

福岡の醤油メーカーさんのマーケティングのお手伝いをした経験です。九州の1店舗で行ったテスト販売で良い結果が出ましたが、そこで終わりではなく、データを用いて購入者の人物像(年代、性別、購入傾向など)を分析したところ、時短料理に興味がある主婦層の方が多いことがわかりました。では、この製品で時短がかなうことをもっと伝えられれば、全国の同じニーズを持つ方々にも届くのではないかと考え、オリジナルレシピ本の出版、店頭イベント、クラウドファンディングをかけ合わせた企画を提案、実施したところ、メーカー製品売上は3倍になりました。これは、TSUTAYA事業で学んだデータの力を軸に、店舗や出版など会社の持つアセットをフルで活用してクライアントさんに還元できたモデルケースだと思っています。 

この企画についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください

福岡六本松から全国へ、地域の成功を再現する。 - CCC inside | カルチュア・コンビニエンス・クラブ 新卒採用 オウンドメディア | (ccc-inside.com)

CCCに入って良かったこと 

――CCCに入って良かったことは何かありますか? 

先にも述べましたが、やりたいことをやらせてくれる自由な環境があることです。たとえば、映画感想画コンテスト。この取り組みを行った当時、中四国エリアでTSUTAYAの映像レンタルの利用者をどう増やすか?が課題でした。分析した結果、当時このエリアで利用者が伸び悩んでいたのは、人口減少が一番大きな原因でした。でも、人口を増やすのは難しい。そこで考えたのは、限られた人口の中で、映画を自宅で見る人の割合をどう増やすか?です。人数が減る以上に、その行動を行う人の割合を増やそうと考えました。その時参考にしたのが、フランスでした。フランスは人口は日本の半分ですが、 映画を見る人の割合は、日本の3倍いるんですよね。そしてその要因の1つは、学校教育。フランスでは、映画が学校の授業として存在していて、幼い頃から映画を見て育つ環境がある。だから、大人になっても映画を見る習慣が残りやすいんですよね。それを日本でも実現しようと思って、学校を巻き込んで、映画を見てその感想を絵に描いて応募するコンテストを始めました。だけど、この取組って自身の業務領域でもないし、成果が出るまでにも時間がかかります。それでも、社会的に価値がある取り組みだからやるべきだと、取り組みを後押ししてくれた会社には今でも感謝してます。勿論、何をやって良い訳ではないですが、会社にも社会にも価値を創れることなら、自身の業務領域でなくてもやらせてくれる、そんな自由な環境があることは、入社して良かったと今でも思いますね。  

大切にしている仕事観 

「バッターボックスに入る」。これをとても大事にしています。野球の試合は打席数×打率でヒットの数が変わるでしょう?仕事も同じ。でも野球と違うのは、打席に入るか入らないかの決断、そしてどこにバッターボックスを設置するかも自分次第なところ。だから、とにかくやってみる。打席にとにかくたくさん入ることを心がけています。入ってみて空振りしても、意外と誰も怒らない。やってみてだめなら、やり方を変える必要があるとわかります。学びを得ている以上、それは失敗ではないんです。むしろ、やらないことこそが失敗だと思っています。 

未来の若者にひとこと 

今、やりたいことをやるべきです。昔、僕も自己分析や、自分が本当に何をやりたいのか?悩んだ時期がありました。きっと、就活のタイミングってそういうことを特に考える時期ですよね。 

ただ、社会人を15年以上やった自身の経験から言えることは、「やりたいことは変わる」ということ。悩むことや考えることは良いことです。でもそこで出た答えは絶対ではありません。色んな出会いや刺激を受けて、やりたいことはどんどん変わっていきます。なので、考え過ぎないで良いよって伝えたいですね。それよりも、今の気持ちを大切にして、今やりたいことを思う存分やってみる。すると、そこで得られた刺激や出会いによって、自身のやりたいことがどんどんアップデートされていく。それを追いかけていくのは楽しいですよ。 

学生と社会人の大きな違いは、自由に使える時間量が大きく異なること。是非今しかできないこと、やりたいことを思う存分、やってみてください。