CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

店舗を創り、磨いていく。 地域のお客さまにとっての価値、 追求の先に。

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※この記事は2020年時点に書かれたものです。

プロフィール

二宮 大輔さん 株式会社蔦屋書店 北海道カンパニー社長

2005年新卒入社。最初の5年間は直営店舗で、リサイクルやGAMEのアイテム担当、店長、エリアマネージャーを歴任。2010年からは東北エリアのフランチャイズ(以下、FC)部門を担当し、スーパーバイザー(以下、SV)と支店長を経験。2017年から加盟店様の社外役員も兼務。2020年より株式会社北海道TSUTAYAの社長を務めている。

モノを売るのではなく、生活提案をしたい。

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幼い頃から映画を観ることが習慣だったので、学生時代はとにかく毎日TSUTAYAに通って映画を借りて観ていました。就職活動の時、自己分析で今までの人生を振り返ってみると、映画に助けられたことがとても多かったことに気付きました。自分も何らかの形で映画を提供して人を幸せにしたいという想いと、「TSUTAYAはモノを売るのではなく、心の流通業である」という考えに惹かれ、CCCに入社しました。

入社後は、直営店舗でゲームのアイテム担当や店長を務め、北海道赴任時は当時大型店のモデルだった札幌琴似店の立ち上げにも携わりました。2010年からは東北エリアのFC部門を担当し、現在は北海道TSUTAYAの社長を務めています。TSUTAYAのFC加盟企業様に儲けていただくこと、会社の利益を上げること、中長期的に会社のミッションを達成することという3つの仕事を主に担っています。

TSUTAYAの仕事

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FC部門の収益は加盟企業様からいただくロイヤリティで成り立っているので、加盟企業様にしっかりと利益を出していただくことがもっとも重要な仕事です。そのためには、まず店舗のコンディションをデータから把握し仮説を立て、実際に店舗に足を運んで現場を確認し、店舗を良くするための改善提案を継続的に行います。また、鮮度の高い店舗にするために、商品本部からの提案企画を店舗でしっかり実施いただくことも重要です。加えて店舗の店長さんや社員さんだけでなく、加盟企業のオーナー様とも定期的に面談を実施し、会社の経営状況を伺いながら、今後の投資や出店戦略についての提案をしたりもします。若いうちから加盟企業のオーナー様と会社の将来を経営目線で一緒に考えることで、経営に必要な数字の見方や組織の考え方など、様々なことを学ぶことができたのではないかと感じています。

加盟企業様と同じ目線で一緒に歩んでいく。

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FC部門に異動した翌年、東北で東日本大震災を経験しました。自分の担当していた加盟企業様も2店舗が震災の被害により閉店し、なんとか残った店舗の中にも、一階が全て海に浸かってしまった店舗がありました。その加盟企業様には、震災が起きる前に出店エリアの拡大をご判断いただいており、たまたま被害の少なかった別エリアに2店舗出店されていたこともあって、会社として経営を続けていただくことができました。そして何より、本当に幸いなことに従業員のみなさんが全員無事だったので、加盟企業様、店舗の皆様と半年以上かかりましたが、一緒に復旧作業、店舗のリニューアルを行うことができました。

とにかく自分にできることを最大限やろうという気持ちと、常に加盟企業様と一緒にいて相手の要望に耳を傾け、寄り添い、進むべき方向に一緒に向かっていくことを愚直に続けました。CCCとして持っている情報に、実際に現場から得た情報を組み合わせた企画を、加盟企業様に提案し続けることが会社間の信頼関係に繋がり、その後もその加盟企業様には継続して出店していただいています。

お客さまと愚直に向き合い、みんなが喜ぶ企画を。

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色々な店舗に携わる中で、失敗もたくさん経験してきました。お客さまのことをしっかり見ることができておらず、地域のお客さまに満足いただけるお店を作ることができなかったり、収益性ばかりを考えてしまった結果、お客さまのニーズに合わない改装をし、結果として収益が大幅に落ちてしまったこともありました。その経験から、お客さまのニーズをまずは理解すること、そのためにお客さまに真摯に向き合うことの大切さを学んできました。そのような経験を生かすことができたと思うのが、2019年に青森県弘前市にオープンした「TSUTAYA BOOKSTORE HIRORO」の企画です。ここは当初、立地条件が厳しく出店が難しい案件と社内では考えていました。しかし施設を運営するオーナー様には、「TSUTAYAブランドを軸に商業施設を復活させたい、地域貢献となる施設を作りたい」という想いがあり、単なる一テナントとしてではなく、オーナー様自らTSUTAYAにFC加盟していただけることとなりました。

オーナー様の熱い想いを受け取り、立地は厳しくてもお客さまに圧倒的な支持を得られるお店を一緒に作っていくべく、プロジェクトはスタートしました。そこからアンケート調査、マーケット分析、コンセプト作り、店舗のレイアウトを考え、物件開発担当者、店舗デザイナー、チームメンバーの力を結集して企画を進めていきました。企画の過程のあらゆる議論の中心には、「お客さま」のことを今まで以上に意識的に据えてきました。そうやってお客さまのことを考え抜いた末に出来上がった店舗は、自分でも初めて納得のいく出店になりました。そして、結果として地域のお客さまやオーナー様にも喜んでいただき、チーム一丸で一つのプロジェクトを成功に導けた良い経験だったと思っています。

わたしが創る未来のライフスタイル

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家族や友達と過ごすならTSUTAYA、本を買うならTSUTAYA、文房具を買うならTSUTAYAと言っていただける店舗を、北海道でもっと増やしていきたいと思っています。そのためには既存のTSUTAYA店舗を1店舗1店舗、加盟企業様と共に磨いていくこと、そして「儲かる企画」を考え、出店を増やしていきたいと日々業務に取り組んでいます。直営店舗の担当者だったころから10年。縁あって今、北海道を担当させていただいています。そんな地で、北海道民に支持され愛される店舗を、チームメンバーと一緒に道内各地に作り、残していきたいと強く思っています。