CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

地域の縁を繋ぎコミュニティを創る。地方都市のカルチュア・インフラを目指して。

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※この記事は2019年時点に書かれたものです。

プロフィール

中林 奨さん 公共サービス企画カンパニー

TSUTAYA新橋店で半年勤務した後、株式会社TSUTAYA東北支店で音楽レンタルのフィールドトレーナーとして2年、スーパーバイザーとして3年勤務。佐賀県の武雄市図書館プロジェクトが始まる際に、社内公募にて、公共サービス企画カンパニーに異動。
図書館の現場で勤務しながら新規案件の企画も担当しており、多賀城市立図書館の立ち上げプロデュースやマネージャーを経験後、現在は延岡市駅前複合施設エンクロスの館長として活躍中。

とにかく音楽が好きだった学生時代。

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学生の頃は、文学部で音楽にまつわる文化全般を主に勉強していました。卒論でも、音楽の可能性を広げたくて、「どうしたら人間の耳に聞こえない音が聞こえるようになるか?」というテーマで研究をしたり。ヒップホップやハウスなどダンスミュージックが好きで、DJもしていたし、洋服も好きで、サークルでファッションショーを企画して開催したりしていました。入社のきっかけも、とにかく音楽が好きだったから、音楽関係の仕事につきたかったからです。今だから言えますが、早めに内定を決めて、気持ちよくフジロックに行きたかったというのもあります(笑)。
入社してから、初めての「自分の仕事」と言えるのは、多賀城市立図書館の立ち上げプロジェクトです。元々、教育は親の所得格差によって左右されてしまうことに、モヤモヤした思いがあり、それを解決できるのは図書館の仕事だなと思い、図書館事業にチャレンジしました。 

図書館事業で、教育の平等に貢献したい。

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公共事業で新しい建物を作るというのは、市町村にとっても一大の事業。
例えば図書館の移転は30年に1回程しかなく、市民ニーズを捉えて、こうしたらいいというのを提案して実際に形にしていくのですが、実際に出来てみないと受け入れてもらえるかは分かりません。
僕らの作る図書館のポイントは利用者の裾野を広げるということ。普段あまり図書館を利用しない人や、図書館では勉強しなかったり、本を読まなかったりする人も来やすい図書館を作るということを大事にしています。そこから学びのきっかけを作っていくことが図書館の役割だと思っています。
出来上がってからたくさんの市民の皆さんに使って頂けて、「多賀城市といえば人気の図書館がある!」と市民の自慢のポイントになっているのは、とても嬉しいです。

今の役割は、地域の縁を繋ぎコミュニティを創ること。

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現在は、「延岡市駅前複合施設エンクロス」という公共施設の館長をしながら、公共サービス企画カンパニーの新規開発案件の企画立案を担当しています。
エンクロスは市民活動(イベント)とBOOK&CAFEを基軸に、キッズスペースや学習スペース、駅待合いスペースがある、新しい公民館のような施設です。
館内では、市民の皆さまやスタッフによる活動が月に約70件程度開かれていて、たくさんの交流が生まれています。
その中での館長の仕事は、館のビジョンを作り、スタッフに伝え、能動的に動いていただき、成果に繋げていくことです。
街の賑わい作りや活性化をミッションと置いているため、仕事柄たくさんの人にもお会いします。市役所の方々、議員さん、街の経営者の方々、市民活動団体の方などなど、街の様々な縁を繋いでいくことも仕事の一つです。

若手でも大きな仕事を任せてもらえる、それがCCC。

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「自由」なところは、CCCの特徴であり、魅力でしょうか。自由には責任が伴いますが、若手でも任せてもらえるところはいいところだと思います。若い方が経験を積むにはとてもいい環境だと思いますね。また、「仕事というものは、いろんなメンバーがいて成り立つ」ということが入社後1番の大きな学びです。
自分ひとりではできないということ、一人では限界があるし、得意不得意もあるので、社内・社外問わず信頼できるメンバーでお互い補い合って課題をクリアしていくことがとても大切だということを、様々なプロジェクトを通して学びました。

わたしが創る未来のライフスタイル

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地方創生、地方活性が声高に言われる昨今ですが、地方都市は人口減少で若者も減って、どんどん元気がなくなっているのが現実です。地方都市を元気にするには、その街の人を元気にする必要があると考えています。そのために、行政と手を携えて活動したい。図書館や公共施設が核となって、人が集まり、活発な活動を生み、周辺の商店にも波及効果があって、賑わいが生まれる。そんな地方都市のカルチュア・インフラになることが仕事のやりがいです。
未来を推察したときに、公共施設、もしくは地方自治体そのものが現状のフレームで維持困難になった場合、財政的に文化的にも、人が暮らしていけるようにするにはどうすればいいか、を考えていきたいです。
これからも、地方都市の未来の形や、仕組みを創っていきたいと思っています。

共に『未来を創る』仲間を募集しています!