CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

仕事と働き方は自分で掴み取る。社内公募経験者が振り返るこれまでのキャリア。

CCCで多様な働き方をしている社員にインタビューし、CCCならではの企業文化や働き方を掘り下げていく 「#CCCの働き方」

今回のテーマは、公募について。社内公募にチャレンジし、自らキャリア選択。日本全国で様々な事業や職種を経験し、現在は子育てをしながら人材開発ユニットで働く津村さんにインタビューしました。

プロフィール

津村聖さん

2007年新卒入社。TSUTAYA札幌琴似店からキャリアをスタートし、その後、フランチャイズ(以下FC)本部の四国支店、中四国特販支店にてバイヤー、スーパーバイザー(以下SV)を経験したのち、社内公募を通じて函館 蔦屋書店の立ち上げプロジェクトに参加。その後、梅田 蔦屋書店の立ち上げと運営、Apple事業部を経て、湘南 蔦屋書店にて3年間店長をつとめたのち、現在は人材開発ユニットにて新卒採用業務と若手の育成フォローに携わっている。

CCC入社から入社後

――就活はどのようにされていましたか?

大学院進学を決めていたので、学部生時代は就活をしておらず、大学院2年目のときに就活を始めました。このときは、博士課程に進むことも視野に入れてはいたのですが、博士課程まで進むと、卒業後の進路が研究職など限られたものになってしまうのではないか、という懸念から一度就活をしてみることにしました。

――CCCとの出会いを教えてください。

同世代の社員の中だと、CCCを知った入り口として、身近にTSUTAYAがあったことを挙げる人がほとんどだと思いますが、私はもともとTSUTAYA店舗が近所になかったこともあり、身近なものではありませんでした。私がCCCを知ったきっかけは、大学の後輩から「津村さんに似た人がいるよ」と紹介された人が、CCCで働いていたことです。その人は、学生時代TSUTAYAでアルバイトをしていて、卒業後にCCCに入社して音楽バイヤーとして働いていました。このことからCCCに興味を持ち、応募してみました。

――CCC入社の決め手を教えてください。

CCC insideの記事を読んでいても、皆同じことを言っているようですが、私も「CCCの人」に惹かれて入社を決めました。私の代は同期の数がとても多い年だったのですが、入社前から人事の方がひとりひとり手厚くフォローしてくださり、先輩社員や他の内定者との交流の機会も多くありました。役員、社員、内定者含め、とても魅力的な人柄の方が多く、最初はもうひとつの内定先と迷っていたのですが、時間が経つにつれて、「ここに入社したい」という思いがどんどん強まりました。

――入社後のキャリアパスを教えてください。

入社後最初は同期4人と一緒に北海道のTSUTAYA札幌琴似店に配属され、半年間ゲーム担当として働きました。1年目下期から3年半は音楽バイヤーとして、中四国地方のTSUTAYAのFC店舗を担当しました。最初はバイヤー業務の基礎を学ぶところからスタートし、最終的には新任バイヤー育成のためのマニュアル作り、複数のFC企業様の新店案件も任されるようになりました。その後は、SVとしてTSUTAYA店舗のコンサルティング業務を行いました。その後、函館 蔦屋書店立ち上げプロジェクトメンバーの社内公募があり、それまでFC企業様と多く接する中で感じていたことがきっかけで応募しました。ちょうど入社6年目の10月でした。公募に合格してからしばらくは、SV業務の引継ぎと函館 蔦屋書店立ち上げ準備の2足の草鞋で働いていました。オープン前に北海道に移住して、無事オープンにこぎつけてからは、1年近く店舗運営に携わりました。 そのあとは、次にオープンが決まっていた梅田 蔦屋書店の立ち上げプロジェクトに参加することになり、大阪に異動となりました。梅田 蔦屋書店では、他に蔦屋書店の立ち上げを経験したメンバーがおらず、主担当であるApple担当のほか、店舗運営計画策定、サインやWi-Fi機器などの設置にかかわる売場計画、販促、スタッフ育成など、こぼれがちな業務をフォローしながら、立ち上げ準備から開店後まで合わせて1年半ほど働きました。梅田 蔦屋書店でAppleの担当をしたことがきっかけとなり、CCCでApple製品を扱う店舗が複数になったタイミングで、事業本部メンバーとして3年半Apple Japanの方々と一緒に、売場設計、プロダクト配置、人材育成などの業務を行いました。その後、湘南 蔦屋書店の店長を3年務め、現在は人材開発ユニットで新卒採用や若手育成フォローに携わっています。なので、キャリアの大半は、プラットフォーム事業に携わり、FCのコンサル・新規店舗立ち上げ・新規事業の拡張などを経て、今は人材育成のため人材開発ユニットでキャリアを歩んでいます。

社内公募について

――函館 蔦屋書店立ち上げの社内公募に応募するきっかけを教えてください。

函館 蔦屋書店の社内公募があったのは、入社6年目、四国でSVとして働いていたときでした。入社してから6年目までほとんどの期間、地方のFC加盟企業様と一緒に仕事をしてきました。その中で、もっと地域のお客さまやFC企業様に寄り添った、地域密着型の新しい価値を持ったお店作りたい、それによって自分のことを育ててくれた地域の方々やFC企業様に恩返しをしたい、という想いが芽生え、どんどん強くなっていました。そんな時期に函館 蔦屋書店の出店プロジェクトメンバーの社内公募を目にして、自分の目指す店舗作りのモデルケースにできるのではないかと考えて、応募を決めました。

――上長や同僚など、誰かに相談はしましたか?

実は公募開始からプロジェクトに参加するまでの期間がとても短く、公募に通って異動が決まれば、自分の代わりを育てる間もなくチームに穴を空けてしまうことになるので、必然的に当時の仲間に迷惑をかけてしまうことが目に見えていました。一緒に働いていて、いま一人抜けることがどれだけ他のメンバーの負担になるかはよく理解していたので、公募に興味を持ちながらも応募を迷っていました。そこで、同じチームで仲の良かった先輩に相談してみたところ、「自分のやりたいと思うことはやればいい、仕事はこっちがなんとかするから、安心して挑戦してみたらいい」と力強く背中を押してもらって、応募に至りました。

――公募の過程で印象に残っていることを教えてください。

書類選考後の面接では、企画の責任者の方など複数人の面接官に応募動機やこれまでの経歴、自分が成し遂げたいことなどを聞かれました。応募のきっかけとなったFC企業様とのつながりや、そこで芽生えた恩返しをしたいという気持ちなどを話しているうちに、想いがあふれてしまい、面接開始5分ほどで号泣しました。面接担当の方々もこれまで店舗に関わってきて、この新しい土地での店舗出店に強い思いを持っている人ばかりなので、私の気持ちに共感してくれ、プロジェクトに参加することとなりました。

CCCで働くということ

――これまで様々な事業で様々な人と仕事をしてきた津村さんですが、これまでを振り返ってどうですか?

入社してからのキャリアを振り替えると、自分のすべてのキャリアイベントに、それまでの経験が深く結びついていると実感します。例えば、音楽バイヤーとしての基礎を学んだ後、新店出店で音楽レンタルの商品と売場を1から作っていく経験をしました。商品に特化して専門職に近い経験をした次は、SVとして全てのアイテムのコンサルティングを経験。その後は、自身がプロジェクトの一員として蔦屋書店の立ち上げを経験し、その経験値を活かしながら他の地域で蔦屋書店を作ることに携わり、その後は蔦屋書店の中の新規事業をやったりと、何かひとつの仕事をするなかで得たスキルや、人とのつながりから次の仕事が生まれ、その次の仕事でもまた新たに得たものがあり、それがきっかけでまた次の仕事に結びつく。この繰り返しだったように思います。担当した仕事や場所を挙げていくと、一見バラバラに見えるのですが、どれひとつとして自分にとってそれまでの仕事と結びつかないものはないです。

――新卒入社後から現在まで、ライフステージにも変化があったと思いますが、働き方に変化はありますか?

函館 蔦屋書店、梅田 蔦屋書店など、立ち上げに携わっている数年間は、本当に忙しく働いていました。今考えるとよく体調を崩さなかったな、と思うほど(笑)。やるべき仕事があまりにも多いうえ、これまで経験したことがない仕事ばかりなので、進め方も手探りで時間がかかってしまう。ただ、これはこれで楽しかったです。他のメンバーも年が近く、同じように情熱をもって仕事に取り組んでいるので、皆でああでもないこうでもないと話しあいながら、1から自分たちの手でお店を作る時間はかけがえのないもので、若いうちに経験できてよかったと今でも思います。働き方が大きく変わったライフイベントは、やはり結婚して子供が生まれ、家族ができたことですね。休日は家族と一緒に過ごしたいし、平日もなるべく早く家に帰りたい。年数を重ねて慣れてきたこともあって、効率の良い仕事の進め方や、周囲との助け合い方もわかってきたので、立ち上げプロジェクト期間中とはほぼ対極の働き方になりましたね。

現在の部署(人材開発ユニット)では、フレックス制度を活用して朝早く仕事を始めて早い時間に退社し、食事作りや寝かしつけなど子供との時間を確保したりとワークライフバランスのとれた働き方を心がけています。最近、妻も仕事に復帰したので、子供の急な体調の変化でバタついたりする日もあるのですが、リモート勤務や私用休暇をとったりと柔軟に対応できていると思います。部署には私の他にも子育て中のメンバーがいるので、お互い大変なときに助け合える環境です。

――CCCはどんな働き方ができる会社だと思いますか?

良くも悪くも、働き方がすべて自分の裁量次第な会社だと思います。わたし自身の経験からも、周りの人を見ていても、本当にみなそれぞれ色々な働き方をしています。誰かに働き方を強制されることも咎められることもありません。本当の意味で自由ですが、その分自分で責任を持った行動をとる必要があります。人それぞれ自分に合った働き方や仕事をする上で、人生の中で大事にするものも違うと思います。ですからそのときそのときの自分にあった一番良い働き方で、最大のパフォーマンスを目指せば良いと思います。