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好奇心が切り拓く、ビッグデータ利活用の未来 

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※この記事は、2021年5月時点の情報を掲載しています。

 

企画会社CCCがこれまで手がけてきた企画の数々。

そんな一つひとつの企画の裏側に隠された「一人のアイデアがやがて事業へと成長するまでのストーリー」に光を当て、お伝えする「#キカクノキッカケ」。

今回は、「購買と移動」という新しいデータの組み合わせを活用し、金沢大学の交通・防災まちづくり研究室と行う「地域のためのまちづくり」をテーマにした産学連携の共同研究プロジェクトに携わる山谷さん、小林さん、久冨さんのインタビューをお届けします!

今回のキカク人

山谷 径さん

会社経営を経て2008年にCCCグループに入社。入社後はデータやマーケティングを基軸に業務に携わっている。

小林 拓磨さん

前職はマスコミ業界。営業企画を経て、広告会社と共同で立ち上げたベンチャー企業に出向。ECを通じた地方のマーケティング支援の経験をきっかけに、データを活用したビジネスに関心を抱き2018年にCCCへ入社。入社後は、データ分析・環境整備業務を経て、現在はデータストラテジーユニットでデータアナリストとして業務に従事。

久冨 哲兵さん

2019年12月にCCCへ入社。前職では広告会社で営業職・クリエイティブ職を経験。CCC入社後はプランニング業務に従事。

はじまりは「面白そうじゃない?」

――まず、どういった経緯でこの取り組みは始まったのでしょうか。

小林:一般的な購買データの分析では、純粋に商品を買っている人がどんな人かを可視化して、それを元に商品開発、販促の提案をしていくことになるんですが、Tカードのデータではどのエリアに住んでいる人がどこでTカードを使ったかを把握することができます。長いスパンで見ると、人の移動がどう変わったのかも見えてくるんです。これを特定のエリアで見ていくことで何か活用できないか、つまりT会員の移動データを地図にプロットしてみたらどうなるのだろう?という構想について、山谷さんから話があったのがきっかけでした。

※セキュリティ上、厳重に管理された環境の元、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。

山谷:流れ的には僕が二人に声をかけた感じですね。一番最初は、これまでになかった新しい発想で、純粋に面白そうじゃない?ってところで(笑)。それからこういう新しいことをすることに対して、面白そうって感じてくれる人って誰だろうと考えた結果、小林くんがいいんじゃないかなと思って。別に強制したわけじゃないんですよ?(笑)。あと、久冨くんは地域課題とか社会課題という切り口で何かやりたいと言ってたんで、人の移動データがそういった課題の解決力になるかなと思って気楽な気持ちで声を掛けました。

――そこからアイデアが実際にプロジェクトとして広がるまで、どんな道のりだったのでしょうか。

小林:まずは九州で、バス会社さんにエリア情報を活用した提案をするところから始まり、そこから今回の金沢大学との共同研究に繋がっていきました。

久冨:このアイデアを広げていく過程で、今まで購買データだけに閉じているとなかなか発想が広がらなかった領域、例えば観光や地域の交通課題など、インフラ的な視点でもCCCのデータって使えるんじゃないかという発見があって。友人が金沢大学でGPSを使った移動データをベースにした観光アプリを作っていたので、そこに声を掛けてCCCのデータを取り入れた共同研究をする運びになりました。

そうして生まれたキカク

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CCCが持つT会員を基盤としたデータベースプラットフォームを活かし、金沢大学の交通・防災まちづくり研究室と行う「地域のためのまちづくり」をテーマにした産学連携の共同研究プロジェクト。CCCのビッグデータを交通、観光、防災といった観点で捉え、大学が持つAIによるデータ解析などの技術を掛け合わせることで、将来的に地域の政策立案に貢献するような、新たな価値創造を目指している。

新しい「データ利活用の在り方」を考えるきっかけに

――今回のプロジェクトに取り組まれる中で、特に難しいと感じた部分はありますか。

久冨:社内外含め色んなステークホルダーがいる中で、みんなが納得できるようなロジックを組んでいく難しさがありましたね。データを一つの企業だけが持つのではなく、今回のように共有する財産として使いましょうということに対して、みんなで完全に合意できていない部分があったのかなと。単純なビジネスだけじゃなくて、市民のより良い生活や、暮らしやすい環境の実現につながる、そのためにCCCのデータを利活用していく。そういった価値感を広げていければいいなと考えています。

山谷:なんでも「ここまでいきたい」っていうのが自分たちの中にあるじゃないですか。でもいざ現実になると、実際にできるのはここまでかって思い知らされて落ち込むこともあります。でもこういったプロジェクトに共感してくれたり、推進をサポートしてくれる仲間を増やしていくっていうのも大事だなと思ってます。

自分のアイデアを面白がってくれる人がいる

――みなさんがCCCらしさを感じるところ、CCCで働く上で感じる魅力について教えてください。

山谷:データや人、システムなど活用できる資産を会社が持っているのは、大事な要素だと思いますね。このプロジェクトもその資産を活用させてもらってますし、自由な発想を応援してくれる雰囲気。もし売上にばかり追われたり、自分の担当外のことには興味を持てなくなってしまったりしたら、どんなにいい資産があっても企画の可能性を狭めてしまうので、いい意味での余白があることは魅力ですね。

久冨:企画のネタみたいなのを持っていった時に、それを共感してくれる環境であるとか、実際にそれを会社として動かしてみようかって雰囲気になるのがすごく嬉しいし、すごく良い職場だなって思います。それこそ僕がCCCに入ってまだ数ヶ月で何者かもわからないような、お金になるかもわからないようなプロジェクトに対して、山谷さんや小林さんが一緒になってやってくれたように。会社としての企画の面白さだけでなく、企画に対する姿勢も含めて、「企画会社」という理由もそのへんにあるのかなと思いました。

小林:一言で言うと自由な会社だなと。前職はどちらかというとやることが決まっていて、それをいかに上手くやるかということばかりでした。今は明確な方向だけ教えてもらって、あとは自由にやっていいよという雰囲気を感じていますね。そういった意味ではやりたいことをやらせてくれるし、やり方を指示されるのではなく自分で考えてやれるし、それに対して応援してくれる雰囲気があるなと、3年やってきてずっと感じています。