外の世界を経験してきたからこそ、持っている視点がある。
中途としてCCCに入社し、新卒とは違った視点でCCCの仕事に向き合う社員を紹介する「#中途の視点」。
今回は、CCCグループに再入社し、Cチャレという社内公募制度を利用してマーケティング部門で働く片本さんのインタビューをお届けします。
今回の社員
片本 彰さん
1997年新卒入社。TSUTAYA店舗でのCD販売そしてサウンドアイテムMD(マーチャンダイジング)を経験。その後、退社してインテリア商材の営業に関わる。
2016年に再入社し、代官山 蔦屋書店や湘南T-SITEのT-KIDSシェアスクール長を経験後、蔦屋書店のIT部門を経て、社内公募制度のCチャレに挑戦し、マーケティング部門に異動。
現在は、店舗経験とマーケティングの知識を活かしながら、蔦屋書店・TSUTAYAの店頭PRの提案を行う。
音楽が好きで入社。一度退職してからは人脈が頼りに。
――まず、CCCに入社してから転職までの経緯を教えてください。
もともと学生の頃から音楽が好きで、CD等のサウンドアイテムを扱うことができるCCCに新卒で入社を決めました。CCCに入社してからは、CDの販売担当としてTSUTAYA4店舗で勤務経験を積み、その後、本社の商品部に異動してMDに携わりました。
MDとしての仕事は楽しかったのですが、まだ聞いたことのない楽曲の仕入れ数を決めるなど、緊張感や責任を感じる業務が続きました。
そんな中、20代後半になり自分も家庭を持ち、今後のライフプランを考え直そうと思った頃に、転職を検討しはじめました。
社会人になってから、営業という仕事を経験しないまま過ごしていたことや、音楽関連の仕事しかしていないこともあり、
改めて、仕事ではなく趣味として音楽を楽しみながら、仕事では別のアプローチを通して大きな目標を成し遂げるようなチャレンジをしてみたいと思い、ちょうど知人からの声かけもあって、転職を決めました。
――退社後はどんなお仕事をされていましたか?
当時はまだ世の中にあまり普及していなかった、LED照明や工業用アルカリイオン水などの省エネ商材の営業を行っていました。
営業を行う際はCCCの店舗で勤務していた頃に、店舗の電気代等の光熱費で悩んでいた実体験を活かし、ただ商品を売るだけでなく、その先の経費削減になることまで提案することでお客様に喜んでいただいていました。
――その後、CCCに再入社するまでの経緯を教えてください。
自身で行っている事業を拡大していく中で、個人では仕事のできる範囲に限界があると感じる瞬間がありました。
CCCにいた頃は、お取引いただいている他の企業様から何十件もご連絡をいただくこともありましたが、退社してからは一度さっぱりなくなってしまい…笑
やはりCCCという会社の強さを感じました。
その後、ちょうどCCCが枚方T-SITEをオープンする際、増田社長(当時)がTVでCCCが大切にしている「生活提案」について話している番組を見て、
TSUTAYAや蔦屋書店で既に展開されている音楽や映画、書籍等の家の中のエンタメだけでなく、自身が興味のあったキャンプやアウトドアのライフスタイル提案に挑戦してみたいと思い、中途入社の面接を受けました。
自分にしかできないライフスタイル提案を目指し、再入社。
――CCCに再入社してからの経歴を教えてください。
2019年に中途採用で再入社し、代官山 蔦屋書店の「旅・食 フロア」の配属になりました。
新卒で働いていた頃は、CD販売=パッケージを販売する形で生活提案を行っていましたが、蔦屋書店は空間からコンテンツを通じて生活提案をしているため、自分自身も改めて生活提案について学ぶところから始めました。
店舗での勤務をもともと希望しており、以前のTSUTAYAとは違う蔦屋書店での生活提案を学べたのはとても良い経験となりました。そして、目の前でお客様に商品を買っていただけたり、その際どのような表情で買っていただけるか等を見るのはすごく楽しく、刺激的でしたね。
独学でマーケティングに興味を持ち、Cチャレに挑戦。実際に参加して見えた課題とは。
【Cチャレとは?】
Cチャレとは、各部門からの募集要項を社内に掲示、そこへ社員が自由にエントリーできる制度(社内公募制度)です。
現在の職種・領域や年次を問わず、すべての募集ポジションについてエントリーすることができ、選考で合格すれば異動が実現し、新しい仕事にチャレンジすることができます。
――Cチャレにチャレンジしようと思ったきっかけは?
コロナ禍の際にT-KIDSという新規スクール事業が休校せざるを得なくなった時に、少し時間ができました。その際、どのように新規サービスであるT-KIDSを広げていき、どのように集客していくかをあらためて考え、マーケティングでのPDCAの考え方やKPIの立て方を勉強していきました。
学んだことを活かし、施策展開すると実際にT-KIDSの集客目標を達成することができ、マーケティング業界に関わりたいとより強く思うようになりました。
――実際にCチャレに参加してみた感想を教えてください。
Cチャレに参加し、改めて自分のWILLを大事にしてくれる会社であることを実感しました。挑戦してみたいと思えば、いつでも受け入れる用意ができている姿勢がありがたかったです。
一方で、周囲との意識のギャップが大きかったことが印象的でした。
Cチャレで異動したというと「ええ~!すごいね!」と驚かれるような反応が多かったり、また期中での異動についてポジティブに感じない方もいたりと、課題があるのかなと感じています。
また、今回のCチャレに挑戦する際に、家族に相談してみたんです。そんな時に家族から「自分がやりたいと思ったなら、挑戦してみればいいじゃん!」と背中を押してもらったことも、応募に踏み出す大きなきっかけだったと思います。もっと普段からそれぞれのキャリアや自分がやりたいことを会社内でも気軽に話せる機会が増えていくといいなと思います。
Cチャレを普及させ、誰もが気持ちよく働ける職場へ。
――現在のお仕事はどういったものでしょうか?具体的な内容ややりがいを教えてください。
現在は、蔦屋書店・TSUTAYAの店頭媒体の窓口を担当しています。
具体的には、店舗をPRに利用したいと考えているクライアントに、CCCの持つ複数のプロダクトから、営業がクライアントに提案するツールや組み合わせを考えます。
リアル店舗の良さを引き出し、どうしたらクライアントに買ってもらえるか、営業と協力しながら、OMOの導入などに取り組んでいるところです。
物販だけでは店舗で得られる収益は限られてしまうこともありますが、例えば媒体として店舗・売り場自体を売ることで、新しい価値を作り出すことができます。マーケティングを行うことでより店舗のためになることがわかるようになり、自分が橋渡し役となって店舗の新しい収益源を作りたいと考えています。もちろん収益だけでなく、蔦屋書店に訪れるお客様に生活提案をし続けたいと思っています。
――入社以来さまざまな部門の経験をされていますが、異動先でその経験が活きたと感じることはありましたか?
常にミッションに向けて「目的は何か?」と考え続けることです。
新しい仕事やPJに挑戦するときは優先順位がブレてしまうこともありますが、ゴールに向けて因数分解しプロセスに分けて考え、そこに数字を付けて目標を具体化する。
この考え方は書店でも、IT部門でも、マーケティング部門でも役に立っている考え方で異動先でも課題解決の為になっています。
――今後取り組んでいきたいことを教えてください。
Cチャレに挑戦するには勇気がいる決断だと思いますが、特に若手社員に向けて、自分だからこそできる利用した人が気持ちよく働けるようなサポートをしていきたいと考えています。