CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

CCCで司書として働く。地域と図書館の新しい繋がり。

外の世界を経験してきたからこそ、持っている視点がある。

中途としてCCCに入社し、新卒とは違った視点でCCCの仕事に向き合う社員を紹介する「#中途の視点」。

今回は、和歌山市民図書館で司書として働く外山景子さんのインタビューをお届けします。

今回の中途社員

外山景子さん

2019年中途入社。入社後から現在まで和歌山市民図書館の司書として、同施設で運営・イベント企画などの幅広い業務を担っている。

 

CCC入社前から入社後。

――CCCで働くきっかけを教えてください

元々10年ほど勤務していた和歌山市民図書館が、指定管理社制度でCCCが運営に携わったことがきっかけでCCCの一員になりました。新館への移転準備を経験したのち、10~20代向けの図書を展開する「Teensコーナー」やこども向け定例イベント「ひらめきラボ」の企画などを担当し《地域×図書館》というテーマを中心とした業務を担当しています。

――旧館ではどのようなお仕事をされていましたか?

旧館での主な業務は、本の発注・図書整理・本のリサイクル管理・一般図書のカウンター業務や児童室の担当をしていました。図書館で働く前は、和歌山市保健所でアルバイトとして働いていたのですが、大学時代に司書資格を取得していたこともあり、勤務2年目の時に和歌山市で司書の募集があり、より多くの利用者の方と密にコミュニケーションをとることができそうな図書館での仕事に惹かれ、応募しました。それをきっかけに、和歌山市民図書館(旧館)で働くことになります。

司書として働く中で、利用される方の“生の声“を聴く機会が多くなり、より地域の方とのコミュニケーションが増えたと感じます。ありがたいことに多くの方から”ありがとう“と感謝の言葉をいただく機会が増え、地域の方と密に関わることができる図書館でのお仕事に年々やりがいを感じています。

 

“司書“の仕事にバリエーションを。


――司書のお仕事について教えてください。

本の貸出・返却はもちろんのこと、古い本を新しい本に入れ替えたり、本の発注や利用される方の調べもののお手伝いなども行います。利用される方の求める回答までたどり着かないこともあるのですが、ご意向に寄り添いながら調べものの手助けなどを行っています。

また「おはなし会」などのイベントも行っており、こども達に絵本の楽しさを直接伝えられる機会を作っています。目で読むだけでなく声に出して読んでもらうとまた違った楽しさがあり、本の楽しさを伝えることも司書の仕事の一つです。

 

――CCCに入社してから、同じ司書の仕事でも変わったことなどありますか?

利用される方にとって、“より魅力的な図書館にするにはどのようにすればよいか”ということを考え、周りのスタッフと相談しながら実行に向けて動いていくことがさらに増えました。以前も“こういうイベントを行えば、この分野の貸出につながるのでは?”と考えることはあったのですが、新館になってからは図書館の中だけに留まるのではなく、親子で参加できるイベント企画や、地元の高校生と協力してフェアを開催するなど、より地域に目を向ける機会が多くなったように感じます。

また、旧館での児童室でのイベントは、本の読み聞かせがメインでしたが、今では本だけで留まらず、親子でミシン体験ができるイベントや、屋上テラスで体を動かすイベント、iPadを用いたプログラミング教室など幅広いジャンルで多くの“楽しい”を届けることが出来ていると感じています。

 

――今までの経験が、CCCで活きたと感じることはありますか?

図書館で働くこと自体が初めて、というスタッフもいる中で、私自身が実際に先輩司書から学んだ知識などをスタッフに少しずつ還元できていることです。とはいえ私も10年ほど旧館に在籍はしていましたが、まだまだ知識不足なことも多いため、日々勉強を重ねています。図書館ができてから長い年月をかけて積み重ねられてきた運営知識を尊重し、行政の担当部署と密に連携を取りながらお互いの知識を活かし、運営することを心掛けています。

おはなし会の様子



“また訪れたい、安心できる場所”を創る。

――利用される方にどのような価値を提供したいと掲げていますか?

図書館に来ることで、“ここにきたら楽しい・面白い”と思ってもらえるような、誰にとっても新しい発見があり、学びのある場所にできればと感じます。

現在、私が担当している主なチームが、こども達を対象とした「児童チーム」と地元の若者と図書館を創る「Teensチーム」の2つです。

和歌山県の土地柄、多くの方は成人すると都会に出てしまうケースが多いのですが、お子さまや中高生などの若い世代が図書館に足を運ぶ機会を作り、将来的にはその子が大人になった時、また家族を連れて図書館に戻ってきてもらえるような場になれたらと思っています。

 

――現在所属している部門で働く中で、印象的な出来事があれば教えてください。

担当している「Teensコーナー」では、地元の高校生と一緒にフェア棚を作り上げる企画を行いました。フェア棚が完成するまでに、高校生と何度もzoomミーティングを行い、本の魅せ方のレクチャーや、フェア内容について意見を出し合いました。ミーティングを重ねる中で、高校生たちから“こんな表現にしたらみんなが立ち止まってくれるのではないか”、“自分たちが選んだ図書を借りてもらうためにこんなことをしてみたい!”といった熱い気持ちや考えがどんどん出てきたのはとても印象的でした。

他にも、若い世代が今後のキャリアを考えるきっかけを作りたいと思い「ビジネス支援」のコーナーも作りました。和歌山県出身の漫画家や絵本作家、和歌山県の良さをInstagramで発信している大学生グループなど幅広く声をかけ特集を組みました。日頃から、面白そうなイベントがあれば参加し、常にアンテナを張ることで、多くの方の活動や取り組みを知ってもらえるような場を図書館で作れたらと思います。

10代に向けた情報を発信する、Teensコーナー

 

図書館の目指す先

――今後取り組んでいきたいことを教えてください。

一番大切だと考えるのは、利用される方が安心して図書館を利用できることです。
加えて図書館としての新しい魅力を提供できることを目指しています。

その上で今後はさらに地域連携にも力を入れていきたいと考えています。まちに住むこども達と一緒に施設を盛り上げていけるように、これからもアクションを続けたいと思います。

――CCCで働く魅力を教えてください。

本を中心とし、図書館を通じて「イベント」や「フェア」など様々な活動ができるのはCCCらしいなと思います。

またCCCは、なんでもチャレンジをさせてくれる会社だなと思いますし、スタッフからも“こういったことがしたい!”と自発的に声をかけてくれることが多いので、働いていてとても刺激的です。私もCCCの一員として、今後もさらに新しいことにチャレンジできればと思います!

 

 

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