CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

海外での事業展開経験を活かし、アジアで蔦屋書店を広げていく。


外の世界を経験してきたからこそ、持っている視点がある。

中途としてCCCに入社し、新卒とは違った視点でCCCの仕事に向き合う社員を紹介する「#中途の視点」。

今回は、TSUTAYA MALAYSIA BOOKSでマレーシア駐在し働く、田畑正志さんのインタビューをお届けします。

今回の中途社員

田畑正志さん

2019年中途入社。前職では書店業界に身を置き、法人営業と海外事業の展開を経験。
現在はTSUTAYA MALAYSIA BOOKSでマレーシアの駐在フランチャイザーとして駐在中。

学生時代はスポーツ一筋。全く違うことにチャレンジするべく出版業界へ。

――学生時代、そして前職について教えてください。

学生時代は体育会系の部活を続けていました。卒業後、全く違うことにチャレンジしたいと考え、本が好きだったことから出版業界に就職を決めました。


大学卒業後、書店で法人営業を4年、海外事業を6年経験してきました。
海外事業では、タイに6年間駐在し、現地の店舗運営や商品調達を担当していました。

――CCCに入社されたきっかけを教えてください。

同じ会社で10年働いて、キャリアを見直したいと考え、転職活動をしていました。

前職で、一度CCCの事業についてインタビューする機会があったのですが、その時に新しいプロジェクトの立ち上げのお話を聞いたこともあり、自分の経験を活かして貢献できると考え、転職を決めました。

 

前職の経験を活かし、海外展開を行う事業部に。


――CCCに入社してからの経歴を教えてください。

2019年12年に入社しました。前職でも海外への事業展開に携わっていたこともあり、経験を活かすためにアジアパシフィック事業推進室で業務をスタートしました。ASEAN地域の店舗出店やFC事業の展開をミッションとしている部署で、当時は活動初期だったため、1年目では東南アジアの市場調査を中心に行っていました。

具体的には、現地の法令やビジネススキームの調査、FC企業との交渉、ディストリビューター(卸売業者)向けの講座開設などに関わりながら、店舗出店に向けての準備を進めていました。

 

――現在のお仕事はどういったものでしょうか?具体的にどのような業務をされていますか?

2021年3月に、TSUTAYA BOOKS MALAYSIAの法人に出向し、マレーシアを含む東南アジアにおけるFC事業の展開に携わっています。具体的には、フランチャイザーとして、加盟店との商品売買権の交渉や、商品の流通設計を確保するのが主な仕事です。

TSUTAYA BOOKS MALAYSIAは、2020年12月に設立された会社で、2022年7月にマレーシアに蔦屋書店を出店しました。配属された当時は、現地メンバーの採用や商品調達、事業計画の策定に携わり、現在はマレーシアの商品売買における利益を最大化すること、またASEAN地域の蔦屋書店の出店に貢献することをミッションとして、日本人4名と現地スタッフ10名と一緒に働いています。

フランチャイザーは、FC加盟店にとって魅力的な商品流通ができるよう、商品売買権の交渉や流通設計を確保するのが役目です。商品の調達や物流はもちろん、宣伝や販売方法、それらを取り巻く人材など、ASEAN地域全体の商流を作り上げるために、各国単位で強度を高めていくことが大事だと考えています。

マレーシアで働くメンバーと共に。

――海外で働く中で、特に大変なことはありますか?

日本と海外では、人のマネジメントの方法が違うと感じています。

現地では日本よりも個人の価値観を尊重して、マイペースな雰囲気があります。その点で、自分の価値観を押し付けないよう、年間の目標設定で使用する目標/評価シートと週次でターゲットを設定し、具体的な成果や普遍的なゴールを示すように意識しています。

 

――前職から海外での勤務が続いておりますが、もともと海外で働きたいという意向があったのでしょうか?

特にそのように考えていたことはないですね。(笑)

前職でタイに行くまではパスポートも持っておらず、当時は急な配属に戸惑いましたが、今となっては普通のサラリーマンとは違うキャリアを積むことができ、いい経験をさせてもらったと感じています。

多民族・多宗教国家のマレーシアで求められる、CCCの生活提案力

――現在はマレーシア含めASEANエリアでの業務に取り組んでいただいていますが、そのエリアだからこその特色などはありますか?

東南アジアと日本とでは、 生活習慣や文化が全く異なるため、商品選定は基本的に現地社員に任せています。なぜなら、その国のことは現地のメンバーが一番理解していると思うので、彼らにコンセプトに合うように選んでもらい、私たち日本人の社員が海外商品部のメンバーとも連携しながら、CCCのエッセンスを加えて実際の流通にまで繋げていきます。

また、マレーシアは多民族・多宗教国家なので、文化の違いを理解して柔軟に対応しながら、お互いの違いを認め合いながら関わっていく部分は、日本にいる時にまして意識しています。

 

――ちなみに、マレーシアで働く中で印象的な出来事があれば教えてください。

お客さまから、英語でお叱りを受けた時はかなりショックでした。(笑)

人同士のコミュニケーションなので、仕事上の関係においても事実だけでなく、こちらの真意を伝えたいと思うのですが、なかなか難しいです。

長い間海外経験を積んでいても、価値観や言語を完全に理解できることはないのですが、これからは、ビジネスにおける英語のより細かいニュアンスを学んでいく必要があると思っています。

また、組織をマネジメントする上で印象的だった出来事として、スケジュールの確認方法や〆切の設定についての感覚も今までとは違う部分があり、リマインドはもちろんコミュニケーションを大事にして一緒に進めています。

チャレンジすることに価値がある。田畑さんの考えるCCCらしさとは

――CCCで働いていて、CCCらしさを感じる瞬間はありますか?

いい意味で堅苦しくなく、ベンチャースピリットを持った人が多いです。

何かにチャレンジする時に、失敗よりもその経験の価値を重視して、やらないことを問題視するところが印象的だと思います。やりたいことができた時に、自由に任せてもらえる社風は、CCCで働く上でのやりがいにも繋がっています。

 

――田畑さんが働く中で、信念のようなものはありますか?

信念がないことが、信念だと思います。(笑)

自分の周囲の環境は常に変わっていくものなので、自分の価値観に固執せず、目の前のことに1つ1つ誠実に向き合っていけば、その時々で信念が出来上がっていくと思います。

この考えも、10年後には変わっているかもしれません。(笑)