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若手が若手を導く研修制度。「わからない」を無くすことを目指して。

f:id:CCC_RECRUTING:20220224100112j:plainCCC社員の縦の関係性について紹介していく「#先輩後輩の歩み」。

多種多様な事業をもつCCCでは、入社後の環境も様々です。先輩後輩の関係性に焦点を当て、新入社員の成長の機会についてご紹介します。

今回は、CCCマーケティング(以下、CCCMK)のインサイドセールスユニットで、新たに始まった研修制度に携わっている橋本さんのインタビューをお届けします。

今回の先輩社員

橋本 紗希 さん

2019年4月新卒入社。CCCMKにて、1年目上期は中小企業の代理店の窓口を担当し、下期は特に大手代理店を担当。2年目から新しく誕生したインサイドセールスユニットに所属。新規企業の窓口を担い、現在に至る。

実際に受けた研修とメンター制度

――ご自身が受けた研修について教えてください。

まず、最初はCCCグループ全体の新入社員向けの研修を2日間受けました。社会人スキル、名刺の渡し方、敬語などの研修を受けて、その後自分が配属されたCCCMKの人事が主催する研修にも参加しました。その時は何か実践するというより、色んな部署の先輩方がその部署のお話をしてくれる、みたいな研修だったので、実務ベースというよりは会社の組織構造を知ってみようといった感じでしたね。

そこからは基本的に「先輩の背中を見て学ぶスタイル」でした。営業や社内のミーティングに同席して「わからないことがあったら聞いてね」と言われて進んでいったのですが、とにかく「わからないことがわからない」状況でした。スピードが速いし、マーケティング用語もわからないし。でも手取り足取りお願いするのも、はじめましての人ばかりだったのでお願いしにくくて…。自分の部署に同期がいなかったこともあり、他の同期がどうやってるのかわからず、自分の知識不足もあり、相談相手がわからないというのと、相談するにもどこまでしていいのかわからないことに苦労しました。

――その部分は1年目の中でどうやって解決していったんでしょうか。

私の時はメンター制度というものがあって、同じ部署の3つ上の先輩がついて、フレンドリーな感じで接してくれていたので、その人を頼るしかない!と思いました。本音ベースで早い段階から、「わからないです!」っていうことを伝えて。すると、私がこういうことに悩んでいるっていうのを、自分の所属する部署の人に伝えてくれたみたいなんです。

以来、向こうから頻繁に「ここまでは、わかった?」と聞いてくれるようになったり、空き時間に議事録を一緒に見直そうと声をかけてくれたり。そういう変化から、周りの人と話しやすい環境ができていって、自分からわからないところを聞きに行けるようになったので、とてもありがたかったです。

教える立場になった4月の研修

――ご自身が舵取りをされた研修の内容について教えてください。

例年実施されているCCCグループ新入社員全体向けの研修の後、CCCMK配属になった新入社員に対して、2週間にわたる研修の設計と運用を舵取りしました。私の代までは、CCCMKの新入社員向け研修みたいなものがなかったので、やった方がいいんじゃないかという意見が社内で出ていて、私も自分の新入社員時代の経験を振り返り、前のめりに同意をしていました。

新卒としての経験が一番身近にあった私ともう一人の社員で、研修のプログラム設計をして、スケジュールから中身まで決めていくことになりました。会社そのものについての理解を深める内容はもちろんですが、実務ベースで例題を出して見積りの作成を一緒にやってみましょうというようなことや、営業が使うツール周り、社内連携で必要な知識などについても伝えられる内容にしました。特に、配属された新入社員の皆さんが最初にぶつかるであろう目の前のことを、実務ベースで行うことに重点を置きました。

――どのような点を工夫しましたか?

インプット過多にならないようには気をつけていました。インプットしてわかった気になっちゃうのが一番もったいないと思ったので、アウトプットの時間を作り、しっかり嚙み砕いて自分でやってみる時間を設けるようにしました。あとは自分の新入社員時代のメモを見返して、それをベースに「わからなかった用語集」を作りました。

また、コロナ禍だったこともあり、研修は全てオンラインでやっていたんです。本当に理解できて進んでいるのかっていう温度感が画面越しではわからない部分もあったので、実際に出社してもらってオフィスを案内する回も作りました。そうやって話しやすい雰囲気を作るようにしたことで、その後質問も増えていったように感じます。

――反響はどうでしたか?

ちょうど今、今年度の新入社員のみんなに研修を振り返ってみてもらっている最中なのですが、4月の実務ベースに近い研修は「今でもその資料を振り返って復習する」と言ってもらえているので、改めて必要な時間を提供できたのではないかと感じています。

また、コロナ禍でのオンライン研修が大変だったという話を先ほどしましたが、これが逆にプラスに働いたこともあったんです。映像を録画し、資料と同じクラウド上に格納していたので、説明に使ったパワーポイントの資料と合わせて口頭での解説も見返せることで、「これで合ってる!」っていう自信が彼らなりについたということでした。

新入社員の上司の方からも、研修の中では一回自分で考えてから上司に相談する習慣ができたことで、前に比べて教えやすい環境になったという声もいただきました。すごく基本的な研修ではあるんですけど、新入社員に限らず、既存のCCCMK社員や、蔦屋書店事業からCCCMKに異動してきた社員など、色んな方に活用してもらえたらいいな、という気持ちではありますね。

先輩からの学びと後輩との向き合い方

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――後輩との関係で大事にしていることについて教えてください。

「後輩自身で一度考えて答えを出してもらうこと」を大事にしています。私がそういう育てられ方をしたというのもあったんですが、自分としてはそこがすごく成長できた面だと思っていて。「わからない」と伝えるのは誰でもすぐにできるけど、それで答えだけを知っても、わかった気になるだけなんですよね。わからないなりに答えを出してみて、じゃあ何でその答えに結びついたのかを聞く側も答える側も整理しておくと、「ここまでの考え方は合っていたけど、ここからの考え方がちょっと違ったから、こういう考え方をしたらこっちの答えになると思わない?」って根本の考え方を変えることができる。

自分の考え方、「なぜそう思ったか」というところまで含めて言語化することは、クライアントさんと向き合う時にも大事だと思うんです。そこが説得力にも繋がるので、一番最初に社会人になったタイミングで癖をつけることが必要なのかなと思って相対するようにしています。

CCCでの成長とこれからの目標

――CCCに入って良かったと感じる点はありますか?

仕事を任せてもらったり自分の意見を尊重してもらえたりすることが多いことです。入社して少しずつ成長していく中で、1年目の最後には社内の新規プロジェクトでも「こういうことをやりたいです!」と色んな人に話すことができるようになっていました。そうやって発信すると、別目線の切り口で意見をもらうことができ、自分がぽっと出した意見がより良くなっていくことを体験したこともありました。そういう風に、周りから意見を尊重してもらうことが、自分の成長にも繋がるということを感じています。

――これからの目標について教えてください。

年齢関係なく必要なスキルのサポートができる仕組みを作っていきたいです。自分は今新入社員向けの研修をやっているんですけど、CCCMKだと営業力の底上げのためにクライアント様との向き合い方を学ぶ機会として、外部講師の方を招いて、リーダー陣含めてみんなが受けている研修が1~2ヶ月に1回あります。今後はそういうところにも携わっていきたいという気持ちがありますね。

新入社員に限らず、皆さんきっと困っていることって色々ある。そこを汲み取れるのは、私が今、営業と育成、どちらにも携わっているからだと思うんです。CCCの中には入社して長い人でも中途の方でも、CCC自体をあんまりわかっていないっていう人もいると思うので、もっと組織全体を俯瞰的に見ることができる人になって、みんなが働きやすい環境整備をしていきたいなと思っています。