多様な働き方をしている社員にインタビューし、CCCならではの働き方や企業文化、価値観を掘り下げていく 「#CCCの働き方」。
第1回のテーマは、2022年秋に男性版「産休」制度が創設されるとの話もある、男性の育休。CCCでも直近1年で男性の取得率が20%超と増えてきています。そこで実際に育休を取った男性社員に、育休取得前から取得期間中、そして育休を経て復職した現在の働き方や思いについてインタビューしました。
プロフィール
村西 晃英さん
2016年に中途入社。CCC内の事業法務を経験し、現在は株式会社蔦屋書店の法務部門にて勤務。
育休取得までの道のり
――いつ頃から育休取得を検討し始めたのですか?
パートナーがフリーランスで働いているので、妊娠がわかった時から検討し始めました。保育園に入れることは決めていたものの、比較的入りやすいと言われる4月の時点で子どもはまだ生後2か月弱で、さすがにそのタイミングでは難しい。期中に入れる保育園が決まるまでは、自分が育休を取って子どもの面倒を見るしかないなと。家の近所で生後6か月から受け入れてくれるところを探していましたが、なかなか入れず…。結局見つかるまで、9か月間の育休を取得しました。
――育休取得を上長に相談した時、どのような反応でしたか?
妊娠が判明した段階ですぐに上長に相談したのですが、もちろんウェルカムだし、来る時が来たんだねと喜んでくれました。どこまで育休が延びるのかわからない点も含め、寛容に受け止めてくれましたね。ちょうど自分がいる部署は産休育休ラッシュで、私が4人目。上長が対応に慣れていたこともよかったのかもしれません。取得の手続きも非常にスムーズでした。早めに育休を取得することを伝えていたので、引き継ぎ期間もしっかり取ることができました。
――いざ育休を取得する段になって、あらためて考えたことはありますか?
法務は専門職なので、長期間離れたら業務を忘れてしまうのではと、正直不安ではありました。でも「育休期間は一生のうちでも、この瞬間しかない。きっと人生の財産になるよ」と先輩社員に言われて、踏ん切りがつきました。
――家族や友人などには相談しましたか?
自分の父親には「そんなに休んだらクビになるんじゃないの?」と言われました(苦笑)。義理の母からは「いい会社だね」と。友達にも何人か実際に男性で育休を取っている人がいて、みんなポジティブな反応でしたね。
育休取得中のリアル
――育休中は家事・育児をどのように分担していたのでしょうか?
パートナーは子どもを産んで1週間で仕事に復帰したので、自分が育児全般を担当していました。家事もほとんどしましたね。役割分担は、パートナーの体調と仕事に合わせて調整していました。ひたすら3時間おきにおしめを替え、ミルクをあげる。これをずっと1人でやっていたらと思うと…。産後うつになる方の気持ちも少し理解できました。正直、産まれてから3か月ほどはあまり記憶がないくらいです。一番の楽しみは、家事や育児の合間にお茶を飲んで、ほっとする時間でした。
――保活も大変だったと伺いました。
なかなか保育園に入れず…。人事の担当の方に「今月も入れませんでした」と毎月連絡を入れていました。また、保育園が見つかってからもしばらく大変でした。ならし保育の期間、保育園から何度も「ミルクを飲まないので親御さんがあげてください」と連絡が入って。復職してからも同じようなことが何度も起きたら…。こんな状況で仕事を続けられるのかなという心配はありましたね。幸い登園2週間くらいで子どもも慣れてくれました。自分も以前のように契約書の文字が読めるのかなと心配になりましたが、意外とすぐに元の生活に慣れました。
育休取得後の今、思うこと
――育休を取得してみて、何か変わったことはありますか?
人に優しくなったと思います。育児は思い通りにならないのが当たり前なので。あとは仕事に効率を求めるようになりましたね。以前は残業を普通にしていましたが、今は早く帰らないと、という気持ちが一番にある。効率の良いやり方を自分なりに考え実行し、結果、仕事にもいい影響があったと思います。
復職した今、育休期間を振り返ってどのような思いがありますか?
自分にとっては子どもと一緒に過ごせたことが本当に良かったです。人生の宝物のような期間でした。パートナーにも「貢献したね、頑張ったね」と褒めて欲しいです(笑)。
子育てに対する思いやこだわりは、圧倒的にパートナーの方が強いです。子どもが産まれてから、本の読み聞かせや、言葉遣いに気をつけて…等々、今までにはなかったルールができてきました(笑)。色んな価値観や考え方があるので、家庭内でも会社でも、他の人の意見をまずは尊重しようという気持ちがより強くなったと思います。
多様な働き方について
――村西さん自身はワークライフバランスをどのように考えていますか?
今は娘との時間が一番大事。でも今後、育児から手が離れたら、あらためてキャリアについて考える時も来ると思います。自分は法務の専門家になりたいという夢がありますが、そのためのステージがCCCにはある。ライフステージに合わせてバランスを変えていくことが大切だなと感じますね。
――最後に、CCCとはどんな働き方ができる会社だと思いますか?
男性の育休も安心して取れる、その後、復職してからバリバリ働くこともできる。自分の意図ややりたいことを伝えれば、寛容に受け入れてくれる会社だなと思います。ライフステージが変わった時、どうしたい?と聞いてもらえる、CCCはそんな会社です。働き方自体を考えるきっかけになる、そんな環境や機会を与えてもらえたことにはとても感謝しているし、人として成長させてもらっているなと感じます。
インタビュアーのひとこと
実際に育児をした方だからこそ出てくるリアルな体験談が、とても面白かったです。育休を取得することが、働き方や生き方について改めて考える機会になる、そんな貴重な体験だったのだろうなと感じられるお話でした。他の育休取得者の話も聞いてみたいなと思いました!