※この記事は、2021年9月時点の情報を掲載しています。
企画会社CCCがこれまで手がけてきた企画の数々。
そんな一つひとつの企画の裏側に隠された「一人のアイデアがやがて事業へと成長するまでのストーリー」に光を当てお伝えする「#キカクノキッカケ」。
今回は、テレビとデジタルを掛け合わせた取り組みを行っている長島さん、荒木さんのインタビューをお届けします!
※この記事で述べているデータについては、セキュリティ上、厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っています。
- 今回のキカク人
- よりお客さんに寄り添えるマーケティングがしたかった。
- 豊富な情報が紐付けられたテレビの視聴データ
- リアルとネットを横断するデジタルマーケティング
- シーンや目的に合わせて最適化された広告プランニング
- 業界のスタンダードをCCCなら作っていける
今回のキカク人
長島 幸司さん:2018年中途入社。CCCマーケティング(以下、CCCMK) 新規事業テレビマーケティングで、テレビデータを活用したマーケティングに従事している。
テレビの視聴分析を紹介する「ソレユケテレビ探偵団」はこちら。
荒木 裕次さん:2020年中途入社。CCCMK 新規事業メディアエージェンシーで、デジタルメディアの営業に従事している。
よりお客さんに寄り添えるマーケティングがしたかった。
――お二人の入社理由を教えてください。
長島:前職は広告代理店で、主にマーチャンダイジングや店頭マーケティングといった、データを重視する仕事をしていました。例えば「3、4月に春キャベツを使ってどんな料理が作られていて、それにどんな調味料が使われているか」や、「その時期に売れている調味料のブランド」をデータで見て分析し、実際の店舗で春キャベツの横に適切な調味料を配置する、というような提案をしていました。
そういった業務を行う上で必要な情報は、アンケートリサーチやクライアント、他社からデータを仕入れていましたが、CCCにはリアルタイムに収集されたビッグデータがあり、よりお客さまに寄り添えるマーケティングができるんじゃないかと思い、CCCに入社しました。
荒木:新卒ではテレビ番組の制作会社に入ったのですが、そこから転職してデジタル広告の会社に入りました。そこで15年くらいインターネット広告の販売・プランニングを行っていました。ただ、前職では主にクッキー(Cookie)データを使って行っていて、そこに依存していることへの危機感が私にはありました。一方、CCCには豊富なユニークデータがあり、そこに惹かれて入社しました。
豊富な情報が紐付けられたテレビの視聴データ
――CCCが持つTVデータについて教えてください。
長島:T会員のうちテレビの視聴データが紐付いているユーザーは全国で45万人います。レグザのテレビでT会員の方がご自身でTカード番号を入力して、マーケティングに活用して良いかの規約にチェックを入れると、そのT会員のIDにテレビで見た履歴が紐付くようになっています。またレグザは録画機能が付いているテレビが多いので、リアルタイムで視聴したものと録画で視聴したものの両方が紐付けられます。
リアルとネットを横断するデジタルマーケティング
――次にデジタル広告について教えてもらえますか?
荒木:これまでのデジタル広告は「WEB上でどれだけ表示されたか」「WEB上でどれだけクリックされたか」「WEB上でどれだけ商品購入があったか」など、WEB上でのことしかわからなかったのですが、CCCのデータを活用すると可視化できる範囲がリアル店舗にまで広がり、「WEBで広告を見たユーザーが、実際にどの店舗で商品を買ったか」までわかるようになります。
また、T-IDに紐付いている情報を使って、その商品を買ったユーザー層についてもより詳しく分析することができるんです。私も前職でデジタル広告をやっていたのですが、WEB上で行った施策の実店舗での効果測定を正確に行えるということはとても画期的で、これがデジタル広告の新しいスタンダードになったらいいなと思っています。
シーンや目的に合わせて最適化された広告プランニング
――その二つを掛け合わせるというのはどういうことなのでしょうか?
長島:広告主やテレビ局に喜んでもらうことは大事なのですが、その大前提として僕らがやらなきゃいけないことは、生活者に喜んでもらうことです。例えば、お酒を飲まない人にお酒の広告を届けても迷惑でしかないですよね。正しくセグメントしてマッチする人に対して広告を届けることは、生活者の方々のためにもなりますし、それはデジタル広告でもテレビCMでも変わりません。商品にマッチするターゲットがよくテレビを見るのであればテレビCMを打てばいいし、ネットを使うのであればデジタル広告を出せばいいということになります。
テレビは家で見るものですが、スマホやPCは外や仕事場で見るなど、使うデバイスによってシーンや動機が異なります。お客さまの利用シーンに合わせて、うまくテレビとネットを使い分けることで、生活者の方々が欲しい時に欲しい情報を得られるようになり、ハッピーになる。結果として商品が売れて広告効果が出るので広告主もテレビ局もハッピーになる。そんなことを私たちは目指しています。
CCCには購買者の趣味・志向・視聴状況などの豊富なデータがあるので、商品の購買層が「どんな人たちなのか」がわかります。なのでより具体的に、テレビでも「どの番組にどんなCMを出したらいいのか?」や、デジタルでも「スマホがいいのか?SNSがいいのか?Web広告がいいのか?」などのプランニング、提案ができるという強みがあります。
業界のスタンダードをCCCなら作っていける
――これからの広告の未来について、どのように考えていますか。
荒木:こういった統合メディアプランニングは、実は他の会社でも取り組もうとしているのですが、どうしても大きな課題があって難しく、CCCでないとできないことなんですよね。だからこそ、これからの業界全体のことを考えても、CCCが先陣切ってやっていかなくてはならない、という使命感も感じています。
今、デジタルマーケティングの業界は大きな潮目にいて、その中で私たちが新しいスタンダードを作っていっているという感覚でやりがいを感じながら、日々仕事しています。