原点は、親友との思い出。ーキカクノキッカケ

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企画会社CCCがこれまで手がけてきた企画の数々。

そんな一つひとつの企画の裏側に隠された「一人のアイデアがやがて事業へと成長するまでのストーリー」に光を当て、お伝えする「#キカクノキッカケ」。

今回は、Twitterを活用して日々のツイートからその人に合う映画をおススメする企画「TSUTAYA AI」を生み出した阿部さんと内田さんのインタビューを、21卒内定者がお届けします!

今回のキカク人

阿部 望さん

大学卒業後、北海道にUターンし地元の会社に就職。内田さんに誘われて今回の企画の前身である「AGENT TRAVIS」を立案。2016年CCCが行う協業プログラム、T-VENTURE PROGRAM(以下、TVP)に応募し、最終ノミネート。その後CCCに転職し、現在はDX推進部でレコメンドに関わる業務に従事している。 

内田 尚さん

大学で数学の研究に没頭し、大学院に進学。就職活動がうまくいかず落ち込んでいた時に、阿部さんに一本の映画を薦められレコメンドの素晴らしさを実感する。大学院休学中にインターン先で「AGENT TRAVIS」を始める決心をし、阿部さんを誘う。TVP応募後、阿部さんと同様に現在はDX推進部でレコメンドに関わる業務に従事している。

「正反対の二人の出会いは、カードゲームが好きだったこと」

―お二人の出会いや、大学時代の過ごし方を教えてください。

内田:阿部とは大学で出会い、趣味が同じだということに気づいて仲良くなりました。二人ともカードゲームが好きで、一緒にサークルを立ち上げたりなんかもしました。ただ、僕と阿部は全然違うタイプの大学生だったと思います。僕は高校の頃から数学や物理が好きだったので、大学でも数学の研究に没頭していました。ビジネスを始めようと思い立って行動を起こしたこともあるんですが、全部失敗に終わったのは苦い思い出ですね(笑)。

阿部:確かに、全然違うタイプでしたね。僕は正直大学があんまり好きではなくて。どこかのサークルに入って先輩後輩と仲良くする、とかそういう集団行動みたいなものに嫌気がさしてしまったんです。そのころから余った時間を埋めるようにして映画を見始めたのがきっかけで、すごく映画にハマっていきました。1970年代のアメリカ映画を見ていたんですが、バックボーンやテーマが当時の自分にすごく刺さったのがハマった理由だと思います。それからは映画を一日に何本も見る生活が続きました。

「落ち込んでいた時に薦めてくれた映画が、僕を動かした」

―そんな二人が一緒にこの企画を実現するまでに、どんな経緯があったんでしょうか?

内田:阿部が僕に一本の映画を薦めてくれたことがこの企画の原点になっています。大学院生のときに、就職活動があまりうまくいかなくてすごく落ち込んでいる時期があって。そんな時に阿部が『タクシードライバー』という映画を薦めてくれました。

阿部:『タクシードライバー』は、ニューヨークの街になじむことができないタクシードライバーが偶然武器を手にしたことで物語が始まる映画なんですけど、僕自身その映画がかなり好きで。当時思い悩んでいた内田には、数学という武器があるのにその武器を使う場所がないという、『タクシードライバー』の主人公と重なるところがあるように思えたんです。映画の中では主人公のTravisが武器を手にすることで一念発起して、街の悪党を倒しにいくという展開になるんですが、僕は内田にも自分の武器で戦って欲しいと思っていました。だからこの映画を薦めたんだと思います。

内田:僕はこの映画を見てTravisのように自分の武器で何か大きなことをして成し遂げたいと考え、様々なことに意欲的になりました。塾講師やシステムエンジニアとして働き始め、大学院を休学して長期インターンにも参加しました。働く中で自分にも何かプロダクトが作れるのではないかと思い、「自分は何を作りたいんだろう」と考え始めました。その時に真っ先に思い浮かんだのが阿部から映画を薦められた経験でした。自分のことを考えて、映画を薦めることで励ましてくれたことが一番うれしかったんです。阿部は地元に戻って働いていたんですが、一緒にやりたいと思って北海道まで誘いに行きましたね(笑)。

そこから二人でプロダクトを作り始めました。「映画のオススメをする」というのは初めから決めていたので、それをどういう風にやるかを一から勉強し直して、試行錯誤を繰り返しました。映画をお薦めするにはその権利元に協力してもらわなければいけなかったのですが、その協力者を探す中でCCCの「T-VENTURE PROGRAM」と出会ったんです。

そうして生まれたキカク「TSUTAYA AI

Twitterの投稿内容からその人に合った映画を20作品お薦めしてくれるサービス。アカウント名を入力するだけでお薦めしてくれるので、Twitterのアカウントを持っている人なら誰でも利用できる。最小限の入力で自分にあった提案をしてくれるので、Twitterで頻繁につぶやく人や映画好きにはうってつけの企画だ。

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「良いものとは、お客さまにとって価値のあるものであること」

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―企画を生み出す中で大切にしたことはありますか?

阿部:僕は「お客さまに価値を感じてもらえるかどうか」を常に考えるようにしました。この考えに至った特別な経験があるわけではなくて、逆説的にこの考えを大切にしているって感じです。というのも、お金儲けのために企画をしていると自分のことが嫌になる気がして。自分の良心に問いかけると、やっぱり自分のためというよりお客さまのために仕事をした方が気持ちがいい。だから、お客様を第一に考えるようにしています。

内田:僕は「プロダクト意識」だと思います。プロダクト意識というのは「自分たちが作ったモノ・サービスをすごく大事にする」ということなんですが、阿部も僕もその意識がすごく強いと思います。だから、プロダクトができていないのにアイデアの段階で資金を集めることに抵抗があったし、作ってから勝負したいという気持ちがありました。

阿部:たしかに、二人ともいいものを作ろうという気持ちがすごく強かったです。ただ、ここが難しいところで、僕たち技術者は自分たちが作ったものやそのための陰の努力を認めて欲しい気持ちが強い一方で、結局はお客さまに価値があると思ってもらえなければ意味がない。自分たちの作ったものを押し付けるのではなく、「良い!」と言って進んで利用してもらえるようなプロダクトを作らなければいけないと思っています。

「三方良しの考え方が、企画の基盤になっていること」

―T-VENTURE PROGRAMを機にCCCに入社したお二人ですが、そんなお二人から見たCCCの魅力はなんでしょう?

阿部:僕も内田も「三方良し」を企業としてきちんと体現できているところが魅力だと考えています。三方良しというのは、自分・相手・世間の三者全員が喜べるような仕事をすることなんですが、普通は自分だけだったり、自分と相手だけだったりしてしまうことが多い。でも、世間のことまで考えて企画を打ち出そうとしている姿勢があるということことは、生活提案を掲げるCCCらしいところだなと思います。

内田:それに加えて、企画する中で感じたことは、CCCは挑戦者に対する敬意がある会社だということです。僕らがまだ協力してくれる企業を探している時からそれは感じていて、CCCはプロダクトはもちろん、それを作ろうとしている僕たちにも敬意をもって接してくれました。挑戦していること自体を評価してくれることが嬉しかったことを覚えていますね。