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入社前から蔦屋書店のプロジェクトに参加。自分の『好き』を仕事にし、生活提案のプロに。

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※この記事は2019年時点に書かれたものです。

プロフィール

美土路 奈々さん CCCアートラボ

入社前、内定者アルバイトとして銀座 蔦屋書店の立ち上げプロジェクトに参加。オープン前には、倉庫での書籍管理など、オープン前の総務的な業務を行いながら、自分が好きな分野である日本のIP(コミック・アニメ)の売り場をつくるための企画を練る。オープン後ははれて、日本のIP(コミック・アニメ)と雑誌を通してライフスタイルを提案する『コンシェルジュ』として活躍。

日常をより豊かにするライフスタイル提案がしたい。

 

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就活を始めた大学3年生の時、「好きなことや興味関心のあることで仕事をしていきたい」と考えていました。就活の中で自分の「好き」を突き詰めて考えると、 「非日常を演出するよりも、日常をどう豊かにしていくか」 ということに関心があることに気付きました。また、大好きなアニメやコミックをはじめとしてカルチャーに関わる仕事をしていきたいと意思を固めました。
大学時代の課題で「蔦屋重三郎」を調べていた際に、検索でヒットしたのがCCCだったというのが会社を知ったきっかけでしたが、就活に際し、さらに調べていく中で、企画会社として幅広い業態を展開する会社だということを知りました。代官山 蔦屋書店にはそれまでも足を運んでいましたが、本を通した生活提案としての場という姿勢に共感し、「物事の背景や文化を伝えながら、人々の生活に関わる」ことがこの会社ではできるのではと考え、入社しました。

内定後、アルバイトとして幸いにも銀座 蔦屋書店の立ち上げプロジェクトに参加することができました。蔦屋書店がどのように企画されていくのか、店舗立ち上げの過程をすべて経験することができたのは私にとってとても貴重な体験でした。

コンシェルジュという“ライフスタイル提案のプロ”として仕事に取り組む。

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銀座 蔦屋書店は、アートと日本文化を提案する書店です。その企画段階で、「IPも日本が誇る文化であり、アートだ」という考えから日本のIPの売り場をつくることになりました。
私は社員としては全くの新人でしたが、大好きなコミックやアニメに関わりたい一心で、その売り場の担当に立候補し、すぐに企画書を作りました。先輩社員がその企画を認めてくれて、IP売り場を任せていただけることに。
そこからは、猛勉強を重ねました。そして、今は、売り場の責任者であり、そのジャンルのプロとしてお客様にライフスタイルを提案する“コンシェルジュ”を務めています。

日々の業務としては、通常の店舗運営業務、チームスタッフの育成はもちろん、IP・雑誌のコンシェルジュとして、書籍・雑誌の仕入れ、売り場の棚づくり、出版社や漫画家の方、作品を制作しているアーティストの方などとやり取りをして、店頭やWEBでのフェアやイベント企画を行っています。

銀座 蔦屋書店公式ホームページ

古き良きものをなくしたくない、という気持ち。

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本を購入するだけなら、インターネットで検索してポチっと購入ボタンを押すだけでもことは足ります。リアルな書店としてお客様に来ていただくためには、本を売るだけではなく、“ここでなければできない体験”をつくることが大切。そのために、イベントの企画・運営は私たちにとって大切な仕事です。

以前、1970年代からご活躍されている漫画家さんのライブペインティングイベントを行いました。ご年配の方に限らず、作品を初めて見た外国の方や若い方も足を止め、作品を購入して下さった時は、とても嬉しかったのを覚えています。
流行に便乗して商品を販売することは効率がいいのですが、私は、自分が本当にいいと信じているものを、お客様に「提案」していきたいと考えています。その意味で、このイベントで、今までそのコミックを知らなかった層のお客様に知っていただけたのは、自分のやりたいことがしっかりできたと感じた瞬間でした。

一番大切なものはお客様の立場になる「想像力」

仕事をしている上で一番大切にしたいことは「お客様として考えること」です。何を求めているか、何か不便なことはないかを見極めるには「想像力」が不可欠です。
イベントをひとつやるにしても、お客様の導線は整っているか、参加方法はわかりやすく告知されているのか、想像力を働かせ、幅をもたせて余裕のある準備をすることがとても大切ですね。

また、日々お客様と接する中でも、その方が本当に求めているものに近付けるよう、質問の奥の意図を汲んだ提案を心掛けています。

わたしが創る未来のライフスタイル

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銀座 蔦屋書店は、「アートのある暮らしの提案」がコンセプトのお店です。アートに関する本だけでなく、アート作品の販売やアーティストの方を交えたイベントの開催などを通し、アートとお客様の出会いの場を創造・ご提供しています。
その中で、「漫画も日本の誇るアートのひとつ」という考えのもと、コミックの売場を設けています。漫画やアニメ、キャラクターコンテンツは、日本の誇るべき資産として、今後さらに注目されていくはずです。

銀座 蔦屋書店は、日本のアートシーンを盛り上げていく一翼を担っていこうとしていますが、私は今後、日本が誇るアートとしての漫画の価値を、国内外の蔦屋書店を通して発信していきたいと考えています。
海外の蔦屋書店で、日本の漫画を大きく展開した売場を展開し、漫画家さんをお呼びしたイベントが開催できたら最高です!