CCCの「企画」「人」「働き方」を伝えるメディア

新しい時代の風を、CCCのビジネスコンテストから。

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※この記事は、2020年11月時点の情報を掲載しています。

 

CCCがこれまで手がけてきた企画の数々。

そんな一つひとつの企画の裏側に隠された「一人のアイデアがやがて事業へと成長するまでのストーリー」に光を当て、お伝えする「#キカクノキッカケ」。

今回は、中高生から20代の若者世代と政治、社会を繋ぐソーシャルプロジェクト「学校総選挙プロジェクト」を生み出した石井さんと吉田さんのインタビューを、21卒内定者がお届けします!

今回のキカク人

石井 大樹さん

2013年に中途入社。前職はマーケティングとPRを融合したベンチャー企業。現在はCCCマーケティング株式会社(以下、CCCMK)でマーケティングプランニングと学校総選挙プロジェクトを兼任している。

プランニングで人の期待を超えていく。今よりも少し未来のライフスタイル提案を。CCC新卒採用HP

CCCMKプランニングチーム planning note

吉田 聡美さん 

2016年に新卒入社。現在はCCCMKで学校総選挙プロジェクトに従事している。

若手とベテラン、ふたりの企画人が出会ったきっかけ

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左:石井さん 右:吉田さん

ーー「学校総選挙プロジェクト」は、石井さんと吉田さんのお二人で立ち上げた企画とのことですが、どのような経緯から企画を立ち上げることになったのでしょうか。

吉田:私は入社して2年目にCCCMKの営業部に配属されたのですが、ちょうど私が異動してきた時期に、20代の若手の育成を目的とした研修制度がありました。「若手社員が直属ではないベテラン上司と一緒に仕事をする」というもので、その時に私の担当だったのが石井さんでした。研修後もたまに石井さんの仕事を手伝わせてもらっていた中、2019年にCCCグループの社内ビジネスコンテストが開催されました。当時石井さんと一緒に進めていた仕事があったので、それに関する企画を応募したんです。応募後、締め切りまで少し時間があったので、せっかくならもう一つ応募しようという話になり、生まれたのが「学校総選挙プロジェクト」でした。

石井:実は最初に応募したアイデアは途中で落っこちちゃったんですよね(笑)。 全部で10個くらい最終選考に残ったんだけど、僕らが出した2つのうち、最終選考に残ったのは「学校総選挙プロジェクト」だけだったんです。本当は最終選考で2つともプレゼンしてやろうと思ってたんですけどね(笑)。

自分が見ているものと世の中にギャップがあると気付いた2019年の参院選

ーー学校総選挙プロジェクトは若者と政治や社会課題を繋げるプロジェクトですが、このテーマを選んだきっかけは何だったのでしょうか。

石井:もともと、若者世代とCCCが繋がれるようなアイデアをいろいろと考えていました。「若い人たちにとって嬉しいことって何だろう?」とか、「どういう形で若者と繋がれたら会社や社会にとって望ましい結果になるんだろう?」ということを話していました。

吉田:ちょうどその頃に参議院選挙がおこなわれ、若者の投票率の低さがいろんなメディアで話題になっていました。2019年の参院選はTwitterで投票の呼びかけが盛んだったので若い世代の投票率が上がるのではと思っていたのですが、蓋を開けてみるとむしろガクンと下がっていて。それがとても印象に残りました。自分がタイムラインで見ていた考えは世間の多数派だと思っていたけど、実はそうではなかったということに気付けたんです。そのギャップと衝撃が企画のタネになったと思います。

 石井:今回は社内のビジネスコンテストだったので、単なるアイデア勝負ではなく、会社が事業としてやる意味や効果を十分に説明して、納得してもらうために準備が必要でしたね。企画のテーマ的に、そこは難しかったところかもしれません。

そうして生まれたキカク、「学校総選挙プロジェクト」

学校総選挙」は中高生から20代の若者世代と政治、社会を繋ぐことを目的としたTポイントのソーシャルプロジェクト。10~20代の若者だけが参加できるオンライン投票(模擬選挙)の実施と、投票のための中立・公平な情報提供を通じて、若者世代が政治や社会について考えるきっかけをつくりだす場。2020年10月13日にリリースし、同日から第1回目の投票企画を実施。社会に対する若者の声を広く世の中に伝えるための場として、今後若者が関心を持つテーマを中心に問題提起していく。

学校総選挙プロジェクト

学校総選挙プロジェクト【公式】 (@T_gakkou) | Twitter
学校総選挙プロジェクト【公式】|note 

「なんでCCCでやるんだっけ?」 社会課題に取り組む意義

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ーーこれまでカルチャー領域の事業をメインに手がけてきたCCCが、社会課題に取り組むということにあまりピンとこない人も多いかと思うのですが、今回のプロジェクトを通じてCCCが社会課題に取り組む意義について、どのように考えていますか。

石井:実は、CCC創業の意図に「若者に新しいライフスタイルの情報を提供する拠点を作る」というものがあるんですよね。増田社長は40年近く前から若者に向けた企画を作ろうとしていたし、その1つ目がTSUTAYAだった。CCCグループはいろんな形で、いろんなライフスタイルを提案してきたけど、これまでは、映画や音楽、本、クルマなど、ある種趣味的な、ライフ(生活)スタイルを提案する事業が主だったと思います。

でも、ライフスタイルの"ライフ"は"人生"と捉えることもできると僕は考えていて。10代20代の人たちは「これから自分はどんな風に生きていくんだろう」というような、これからの人生(ライフ)スタイルについて考えることがあると思います。そのとき「社会とどう繋がるか」や「どんな社会で生きていくか」、つまり広い意味での「政治」を考えることって必要不可欠だと思うんです。例えば、パートナーとの付き合い方を考えたとき「選択的夫婦別姓」という社会テーマに直面したりするかもしれない。

人生(ライフ)スタイルを考える上で、そんな課題に気づいたり、知ることができたり、あるいは自分の意思表示をしたり、対話をしたりするような場ってまだまだ世の中には少ないのが現状だと思うんですよね。だから、CCCとしてその拠点をつくることは、「若者に新しいライフスタイルの情報を提供する拠点を作る」という創業意図と結びつくことなんじゃないかと考えています。これがCCCが社会課題に取り組む意義だと僕は考えています。

新しい企画を作り出していく環境へ、もっともっと変化していく

ーー最後に、企画を実現する中でお二人が感じる"CCCらしさ"と今後の展望について教えてください。

吉田:2019年のビジネスコンテストもそうですが、社内から広く企画を集めて事業化に向けて育てていくという土壌があるのはCCCに入社して良かったところです。そういった機会は若手メンバーにとっても挑戦のきっかけになるし、挑戦し続けることで自分のやりたいことや企画の質も年々磨かれ、アップデートされていくと思うので。その環境が与えられるのは素晴らしいなと思います。

石井:「学校総選挙」は、社内のビジネスコンテストをきっかけに実際に本格始動している企画としては、ほとんど初めてに近いんじゃないかな?だから、このプロジェクトがもし上手くいったら、会社全体でもっともっと新しい企画をつくっていこう!という流れを作っていけると思うんですよね。そういう流れが出来たときには、若手社員がどんどん活躍していってほしいなと思います。このプロジェクトも、本当は僕よりもっと若い社員が主体的に進める方が望ましいなと思ってるんです。そうなったらちょっと寂しいけどね(笑)。 それから、学校総選挙プロジェクトを通じて、何か小さなことでもいいので、世の中の10代・20代の人たちに変化をもたらすことができればいいなと、そう願っています。